【老後のインプラント】悲惨な結果を避けるための注意点とは?

老後にインプラント治療を受けることは、食事や会話を楽しむための大きな支えとなります。
しかし、治療には費用や健康状態の影響などの考慮点も多いため、適切な情報収集と準備が重要です。
この記事では、老後におけるインプラントのメリットとデメリット、他の治療との違いについて解説します。
目次
インプラントが老後に与える影響とは?

老後にインプラント治療を受けると、生活の質や健康に良い影響を与えることがあります。
特に歯を失うことで食事や会話に支障をきたし、社会的孤立や栄養バランスの乱れが起こりやすいですが、インプラントを行えばこれらの問題を解消できます。
自分の歯のようにしっかりと噛めるため、以前と変わらず食事を楽しめるうえ、心身の健康を維持することにもつながります。
老後にインプラントが悲惨といわれる理由
老後のインプラント治療は、体調や健康状態の変化が影響します。
年齢と共に歯ぐきや骨が痩せて、インプラントを支える土台が弱くなることがあるためです。
特に、持病がある場合や薬の影響が懸念される場合、通院が困難な場合などは、手術が難しくなることもあります。
加えて、要介護状態になると口腔ケアが行き届かず、インプラント治療後のトラブルが起こりやすくなります。
治療前にこれらのリスクをしっかり把握することが重要です。
老後のインプラント治療のデメリットを知る
老後にインプラント治療を受けるにあたっては、デメリットも十分に理解する必要があります。
高齢になると、体力や健康状態に不安が生じることがあり、インプラント治療が適さないケースも少なくありません。
また、治療費や定期的なメンテナンスが負担となる場合もあります。
以下で、インプラント治療で考えられるデメリットを見ていきましょう。
高齢者における歯周病リスクの増加
高齢者は歯周病リスクが増加し、インプラントの維持が難しくなる場合があります。
免疫力の低下や唾液の分泌量の減少により、歯ぐきの防御力が弱まり、インプラント周囲に細菌がたまりやすくなります。
歯周病が進行すると、インプラントの土台が溶けることもあるため、日々のケアと定期的な歯科医院でのクリーニングが重要です。
要介護状態でのメンテナンスの難しさ
要介護状態になると、自分でのインプラントのメンテナンスが難しくなります。
自分でケアができなくなると、口腔内が不衛生になり、インプラント周囲の炎症や脱落が起こる可能性も否定できません。
そのため、家族や介護者の支援が必要となり、歯科医師による定期的なクリーニングを受けることが不可欠となります。
インプラントを長持ちさせるには、介護スタッフと連携し、専門家によるケアを受けることが重要です。
手術への体力的な不安
高齢になるとは体力や免疫力が低下することから、インプラント手術後の回復が遅れることがあります。
また、持病の影響で手術のリスクが増す可能性も考えられます。
しかし、最近では短時間で身体への負担が少ない手術法もあり、事前に医師と十分に相談することで、リスクを最小限に抑えた治療が可能です。
高額な治療費用の負担
インプラント治療は高額な費用がかかるため、老後の経済的な負担となることがあります。
1本あたりの費用は30万円〜50万円程度で、複数本必要な場合はさらに費用が増加します。
治療費が高額になるのは、専門的な技術や高品質な材料が必要なためです。
ただし、分割払いや医療費控除を活用したり、複数の歯科医院から相見積もりを取って比較検討したりすることで、経済的な負担も軽減できるでしょう。
治療前には、将来的なメンテナンス費用も確認しておくことが大切です。
老後にこそインプラントをおすすめする理由
老後にインプラントをおすすめする理由は、年齢を重ねても自分の歯のように噛む力を維持できることにあります。
歯を失うと食事制限が必要になったり、違和感が生じたりしますが、インプラントなら硬いものもしっかりと噛んで食べられ、会話や見た目にも自信を持てるようになるでしょう。
また、噛む力を保つことは認知症のリスクの軽減や全身の健康にもつながり、生活の質を大きく向上させます。
インプラントは、老後を自分らしく過ごしたい方にとって重要な治療法となります。
噛む力を維持し食事を楽しむ
老後にインプラントをおすすめする理由は、噛む力を維持できるためです。
硬いものが食べられなくなる不安を解消し、食事の楽しみを保てるようになります。
噛む力が弱まると、食べられるものが限定されて健康に影響を与える可能性もありますが、インプラントを受ければ幅広い食材を無理なく食べることができます。
インプラントに加えて、食事指導をはじめとする栄養管理を受けることで、老後の健康を維持でき、毎日の食事も楽しめるようになるでしょう。
若々しい外見を保つ
インプラントは老後の見た目を若々しく保つために役立ちます。
歯を失うと年齢よりも老けて見えることがありますが、インプラントを受ければ自然な口元を維持できるようになります。
入れ歯のようにズレたり外れたりする心配がないため、自然な笑顔を保つことができ、若々しい印象を与えられるのです。
認知症リスクの軽減
インプラントによって、認知症のリスクを軽減できる可能性もあります。
噛む力が弱まると、記憶や判断力が低下することがありますが、インプラントでしっかりと噛めるようになれば食事を楽しみながら脳にも良い影響を与えるでしょう。
また、柔らかいものばかりを食べる生活では栄養バランスの乱れを引き起こし、健康や認知機能に悪影響を与えることがあります。
インプラントを使用すれば、健康的な食生活と脳の健康を守ることができます。
誤嚥性肺炎のリスクを軽減できる
高齢になると飲み込む力が弱まり、口腔内の細菌が誤って気道に入って誤嚥性肺炎につながることがあります。
噛める環境を整えて唾液の循環を促し、清掃を続けると口腔内を清潔に保ちやすくなります。
さらに定期的な歯科の管理を組み合わせると、結果としてリスクの軽減に役立つ可能性があるでしょう。
健康な歯を守れる
歯を失った部分を補う方法の中でも、インプラントは基本的に周囲の健康な歯を大きく削らずに治療できます。
ブリッジのように支えの歯に負担が集中しにくく、残っている歯を健やかな状態で守れる可能性が高まるでしょう。
欠損補綴によって咬合支持が回復すると、噛み合わせの安定に寄与する可能性もあります。
ただし、食いしばりの有無はストレスや睡眠など多くの要因が関与するため、気になる場合は歯科医師に相談することが大切です。
スムーズに会話ができる
歯が抜けたままだと息が漏れやすく、発音が不明瞭になって会話に自信が持てないことがあります。
そこで固定されるインプラントは、入れ歯のようなズレや外れの心配が少なく、話すときの違和感を軽減しやすいです。
さらに口元の支えが安定すると、見た目の変化や話しやすさの面で安心感につながる場合もあるため、人と話す機会を前向きに楽しめるでしょう。
インプラントは何歳まで可能?
インプラント治療に年齢制限はありません。
健康状態が良ければ、80代や90代でも治療は可能です。
しかし、インプラント治療には持病や全身の健康状態が影響するため、医師との相談が重要です。
高齢でも骨の状態や体力、服用している薬を考慮し、医師が可能と判断すれば治療が受けられますが、糖尿病や心臓病などがコントロールできていない場合はリスクが高まるため、慎重に判断されることとなります。
インプラント治療は年齢よりも、全身の健康管理が治療可否を決めるポイントです。
インプラント治療を成功させるためのポイント

インプラント治療を老後に成功させるためには、いくつかの重要なポイントを押さえておくことが必要です。
年齢を重ねると体調や生活環境が変化しやすく、治療後のケアが重要なポイントとなります。
インプラント治療は手術や長期的なメンテナンスが必要なため、適切な治療計画を立て、信頼できる歯科医院を選ぶことが不可欠です。
持病がある場合や、将来の健康状態を考慮し、医師との連携を深めることも大切です。
信頼できる歯科医院の選び方
治療前に十分なカウンセリングを行い、将来の健康状態や生活環境を考慮した治療計画を立てることが成功への鍵です。
高齢者は全身疾患や要介護状態になる可能性があるため、インプラント治療後のセルフケアや通院が難しくなることも珍しくありません。
こうしたリスクを考慮して、最適な治療計画を立ててもらえるかを見極めることが重要です。
治療を考えている歯科医院に、定期的な通院やメンテナンスを継続できる環境が整っていることが、長期的な成功につながります。
治療後のメンテナンスとセルフケア
インプラント治療後のメンテナンスとセルフケアは、治療を成功させるうえで欠かせません。
インプラントは毎日の歯磨きや歯間ブラシを使って清潔に保つ必要があり、定期的な歯科医院でのクリーニングも大切となりますが、老後はセルフケアが難しくなることもあります。
もし自分でケアができない場合は、家族の協力を得ることが重要です。
プロのチェックと丁寧な日々のケアが長期的なインプラントの維持に役立ちます。
関連記事:インプラントのメンテナンス|方法・費用・頻度とセルフケアの行い方
持病がある場合の医師との連携
持病がある場合、インプラント治療を受けるには主治医との連携が重要です。
糖尿病や心臓病などの病歴がある場合、手術中や術後の管理が必要になることがあります。
治療を始める前に、現在の健康状態や服用している薬を歯科医に伝え、主治医と協力して治療計画を立てることが求められます。
持病があっても、医師同士の協力で安全に治療を進めることが可能です。
インプラントが寿命を迎えたらどうする?
インプラントには寿命があり、一般的には10〜15年と言われていますが、適切なケアと定期的なメンテナンスを続ければさらに長持ちすることもあります。
寿命を迎えた場合、まずは歯科医院で状態を確認し、再治療や他の治療方法(入れ歯やブリッジ)を検討することが大切です。
特に高齢になると骨や歯ぐきの状態が変化するため、歯科医と相談しながら治療法を選びましょう。
インプラントが寿命を迎えても、適切な対応策があるので、焦らず医師と話し合いながら進めることが大切です。
関連記事:【インプラントの寿命】平均年数と延ばすための裏ワザを徹底解説!
インプラントと他の治療法の比較
インプラントと他の治療法を比較し、自分に適した方法を選択することは、老後の生活をより快適にするために重要です。
治療法によって、噛む力や見た目、メンテナンスの手間、費用が異なります。
例えば、インプラントは天然歯に近い機能を提供しますが、手術とメンテナンスが必要です。
一方、入れ歯やブリッジは手軽で費用も抑えられますが、噛み心地や見た目に不安を感じることがあります。
自分に合った治療法を理解し、老後の生活に最適な選択をすることが大切です。
入れ歯との比較
インプラントと入れ歯を比較すると、噛む力や使い心地に大きな差があります。
インプラントは顎の骨に人工歯根を埋め込むため、しっかりと噛めるうえ、見た目も自然です。
一方、入れ歯は取り外し式でズレや違和感が生じる可能性もあり、手入れも必要です。
入れ歯を外した際は見た目が気になることもありますが、インプラントであれば手入れが簡単で、笑顔にも自信が持てるでしょう。
ブリッジとの違い
インプラントとブリッジの違いは、隣の歯を削るかどうかです。
インプラントは失った歯だけを補うため、周囲の健康な歯を削る必要がありません。
対して、ブリッジは両隣の歯を削る必要があり、健康な歯に負担がかかります。
インプラントはあごの骨としっかり結合し、噛む力も自然に保たれるため、周囲の歯を守りながら機能を回復することができます。
まとめ:老後のインプラントで後悔しないために大切なこと
老後にインプラント治療を受ける際は、健康状態や体力、費用面での準備が重要です。
年齢や持病による影響を十分に考慮した上で、治療を進めることが大切です。
また、治療後は継続的なセルフケアと定期的な歯科医院でのメンテナンスが欠かせません。
専門家との連携を強化し、インプラントの寿命やその後のケアについても事前に計画を立てることで、老後も快適にインプラントを使用することが可能です。
生活の質を向上させるために、しっかり準備し、後悔しない選択をしましょう。
院長 宮園 智之 - Tomoyuki Miyazono
枚方市の歯医者「宮園歯科医院」では、患者様に寄り添って症状やお悩みをお聞きし、ご納得いただいたうえで治療を進めることを重視しています。当院が常に心掛けているのは、患者様にとって安心できる歯科治療を行うことです。 こちらでは、当院の診療理念と院長についてご紹介しています。当院での治療をご検討中の方は、まずは当院の歯科治療に対する考え方をご覧ください。当院は、皆様が安心して通える歯科医院を目指して日々力を尽くしています。
経歴
- 大阪府枚方市出身
- 2006年 高槻高等学校 卒業
- 2013年 朝日大学 歯学部 卒業
- 2014年 朝日大学病院 勤務
- 2015年 大阪府内医療法人 勤務
- 2017年 大阪府内医療法人 院長 理事就任
- 2020年 宮園歯科医院 勤務
- 2022年 宮園歯科医院 院長就任
所属・学会
- JIADS エンドコース
- JIADS 補綴コース
- JIADS デンチャーコース
- JIADS ペリオコース
- JIADS 再生医療コース
- 大森塾 5期
- 日本臨床歯周病学会 会員
- 日本口腔インプラント学会・JACID