術式によって異なるインプラントの手術時間と通院期間、回数について解説

大阪府枚方市にある【宮園歯科医院】では、インプラント治療に対応しています。
インプラントの手術時間や通院期間がどのくらいかかるのか気になる方は多いでしょう。
手術時間は症例によって異なりますが、主な要因や目安はおおよそ決まっています。
この記事では、インプラント手術の時間・期間・通院回数の目安と、手術の流れ、時間に影響する要因について詳しく解説します。
目次
インプラント手術時間の目安

インプラント手術にはいくつかの術式があり、方法によって手術時間が異なります。
ここでは代表的な3つの術式について、それぞれの手術時間の目安を紹介します。
1回法
1回法は、1回の手術で治療を行う方法です。
手術時間の目安は1本あたり20〜30分程度で、比較的短時間で完了します。
そのため、日帰り手術が可能なケースもあります。
2回法
2回法は、手術を2つの段階に分けて行う治療法です。
一次手術ではインプラント体を埋め込み、二次手術で歯の土台となるアバットメントと呼ばれる歯の土台部分 を装着します。
一次手術はおおむね10〜25分、二次手術は約10分が目安となります。
オールオン4
上下の顎の骨4本のインプラント体を埋め込んで歯を支える治療法が、オールオン4 です。
手術時間は3〜4時間程度かかりますが、手術当日から仮歯を装着できる場合もあり、治療期間を短縮できる点がメリットです。
インプラント手術時間に影響する要因

インプラントの手術時間は、さまざまな要因によって変動します。
ここではインプラント手術時間に影響を及ぼす主な4つの要因について解説します。
顎骨や口腔内の状態
手術を受ける方の顎の骨の状態は、インプラント手術の時間に大きく影響します。
骨の「質」と「量」が良好であれば、インプラントの手術自体がスムーズに進みやすく、手術時間が短くなる傾向があります。
一方、骨の量が不足していたり質が弱い場合は、骨造成手術が必要となり、その分手術時間が長くなります。
なお、骨造成手術を追加して行う場合は、最大で30分程度追加で時間を要することがあります。
基礎疾患の有無
糖尿病や骨粗しょう症などの基礎疾患がある場合、骨の治癒力に影響を及ぼすことがあります。
疾患の種類や管理状況によっては、手術の安全を確保するための事前処置が必要になることもあります。
また、症状が安定していない場合は、安全のため手術を延期する判断が下されることもあります。
歯科医師の技術
インプラント手術は高度な技術や経験を要します。
そのため、手術を行う歯科医師の経験や技術的レベルも、手術時間に影響する要因となります。
経験や技術が豊富な歯科医師であれば手術時間は短くなる傾向がありますが、経験が少ない場合は長くなることもあります。
歯科クリニックによってはサージカルガイドを導入していることがありますが、こうした設備があると手術時間の短縮が可能になります。
なお、サージカルガイドとはインプラント埋入位置を正確に導くためのマウスピース型の装置で、穴を開ける位置の正確性を高めたり、手術の安全性を高めるなどのメリット があります。
関連記事:インプラント治療で使えるサージカルガイドとは?メリットや注意点を詳しく解説
術式
先ほど紹介したインプラント手術の術式によって、手術時間の目安は異なります。
1回法であれば1本あたり20分から30分、2回法の場合は一次手術に10分から25分、二次手術に10分程度というのが目安です。
そしてオールオン4の場合は準備から暫間義歯装着までの所要時間が、おおむね3時間から4時間です。
なお、暫間義歯とはインプラント治療において審美性の確保や不自由さの回避などを目的に、一時的に使用する義歯のこと です。
インプラント手術の流れ
ここでは、代表的な3つの術式(1回法・2回法・オールオン4)それぞれの手術の流れを順に見ていきましょう。
1回法
1回法の手術は最初に局所麻酔を行い、麻酔が効いた状態でインプラント体を埋め込む場所の歯茎を切開します。
その部分に専用のドリルを使って顎の部分の骨に穴を開け、そこにインプラント体を埋め込みます。
埋め込んだインプラント体に人工歯の土台となるアバットメントを装着し、それを歯茎から出た状態にして切開した歯茎を縫合したら手術は終了です。
そこから一定の期間を経て骨とインプラント体が結合するのを待ちます。
この期間は通常、1ヶ月半から数ヶ月です。
骨の結合を確認できたら、アバットメントに人工歯を装着します。
2回法
2回法は、名称のとおり手術を一次と二次の2回に分けて行う治療法です。
1回目の手術である一次手術では、局所麻酔をした患部の歯茎を切開し、顎の骨に穴を開けてインプラント体を埋め込みます。
ここでアバットメントは装着せず、歯茎を縫合して一次手術は終了です。
二次手術は、インプラント体と骨の結合期間として3ヶ月から6ヶ月程度経過した上で行われます。
2回法の一次手術では歯茎を縫合しているため、インプラント体は表に出ていない状態です。
これを切開して再びインプラント体を露出させ、そこにアバットメントを連結します。
二次手術はすでにインプラント体と骨が結合している前提で行われるため、同じ手術でアバットメントに人工歯を装着して手術は終了です。
1回法との違いは1回目の手術で歯茎を縫合し、アバットメントが出た状態にしないことです。
これにより、感染症リスクを軽減するなどのメリットがあります。
オールオン4
オールオン4の手術は、残っている歯の抜歯から始まります。
残っている歯を抜いた上で前歯の部分と臼歯の部分にそれぞれ2本ずつ、合計4本のインプラント体を埋め込みます。
インプラント体を埋め込んだ上で、暫間義歯を装着します。
この時点で歯を使用できる、つまり食べ物を噛むことができるのは、オールオン4の特徴です。
その後、3ヶ月から6ヶ月程度の間隔を設けて患部の治癒を待ちます。
この期間に、最終的に装着する義歯の型取りを行います。
患部が治癒していることを確認し、最終的な義歯を装着して治療は終了です。
インプラント手術後の治療期間や通院回数
インプラントの全体的な治療期間は、おおむね3ヶ月から1年程度を見積もっておくとよいでしょう。
手術自体は半日から数日で完了しますが、その後は数か月にわたる治療期間が必要です。
同様の手術や治療を行うのにこれだけ治療期間に開きがあるのは、インプラント手術を受ける人の骨や口腔内の状態が千差万別だからです。
骨の「質」と「量」に問題がなければ治療期間は短くなりますが、そうでない場合は、そうでない場合は治療期間が長くなっていくというのは、すでに解説したとおりです。
次に、通院回数について。
インプラント治療では事前に入念な検査やカウンセリングが行われます。
これらの通院も含めると、おおむね3回から8回程度というのが目安です。
通院回数についても回数に開きがあるのは、手術を受ける人の状態によって別途検査や治療が必要になることがあるからです。
手術やそれに付随する治療に必要な通院回数は1回もしくは2回程度であることを考えると、それ以外の目的で通院する回数が多いことが分かります。
特に骨の質や量がインプラント治療に十分ではないと判断された場合は、骨の移植や造成といった治療を要するため、そのための通院や期間が別途必要になります。
インプラントを検討する際には手術時間や期間、通院回数を理解しよう
インプラント手術の時間や回数は、術式や手術を受ける人の骨や口腔内の状態によって変動します。
基本的に、状態が良好であれば手術時間は短くなり、通院回数も少なくなりますが、そうではない場合は、手術時間が長くなり、通院回数も多くなります。
インプラントには、1回法・2回法・オールオン4など複数の術式があります。
選ぶ術式によって手術時間や通院期間が大きく変わるため、自分に合った治療を選ぶ際には本記事の内容を参考にしてください。
院長 宮園 智之 - Tomoyuki Miyazono
枚方市の歯医者「宮園歯科医院」では、患者様に寄り添って症状やお悩みをお聞きし、ご納得いただいたうえで治療を進めることを重視しています。当院が常に心掛けているのは、患者様にとって安心できる歯科治療を行うことです。 こちらでは、当院の診療理念と院長についてご紹介しています。当院での治療をご検討中の方は、まずは当院の歯科治療に対する考え方をご覧ください。当院は、皆様が安心して通える歯科医院を目指して日々力を尽くしています。
経歴
- 大阪府枚方市出身
- 2006年 高槻高等学校 卒業
- 2013年 朝日大学 歯学部 卒業
- 2014年 朝日大学病院 勤務
- 2015年 大阪府内医療法人 勤務
- 2017年 大阪府内医療法人 院長 理事就任
- 2020年 宮園歯科医院 勤務
- 2022年 宮園歯科医院 院長就任
所属・学会
- JIADS エンドコース
- JIADS 補綴コース
- JIADS デンチャーコース
- JIADS ペリオコース
- JIADS 再生医療コース
- 大森塾 5期
- 日本臨床歯周病学会 会員
- 日本口腔インプラント学会・JACID