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総入れ歯が痛い原因とは?対処法や治療法を解説

「総入れ歯で噛むと痛く、食事を楽しめない」とお悩みではありませんか?
痛みの原因は、総入れ歯と歯茎の適合不良や噛み合わせのずれ、口腔内の状態の変化などさまざまです。
痛みを我慢して使いつづけると、歯茎に傷や炎症が生じ、食事にも影響を及ぼすおそれがあります。
本記事では、総入れ歯が痛い原因や対処法、歯科医院で受けられる治療法について解説します。
目次
総入れ歯が痛い主な原因
総入れ歯の痛みには、総入れ歯そのものの問題や口腔内の変化、使い方など、複数の要因が関係しています。
まずは、総入れ歯の痛みにつながる6つの原因を見ていきましょう。
総入れ歯が痛い主な原因
- 新しい総入れ歯に慣れていない
- 総入れ歯の形が合っていない
- 噛み合わせが合っていない
- 顎の骨や歯茎の形が変化した
- 噛み方や装着習慣に問題がある
- 歯茎や粘膜に炎症・傷がある
新しい総入れ歯に慣れていない
新しい総入れ歯を使い始めた直後は、口腔内の粘膜や筋肉が慣れておらず、痛みや違和感が出やすいタイミングです。
総入れ歯は、部分入れ歯のように残っている歯にバネで固定するのではなく、顎の上に乗せて使用します。
そのため、口腔内に異物感を覚えるほか、噛んだときに総入れ歯が動くと、その縁が歯茎や頬の内側にこすれ、ヒリヒリと痛むことがあります。
軽い違和感は使用を重ねるうちに落ち着くことが多いですが、同じ場所の痛みや強い痛みが続く場合は、慣れだけが原因とは限りません。
そのまま我慢せず、歯科医院で総入れ歯の状態を確認してもらうことをおすすめします。
総入れ歯の形が合っていない
同じ部分が繰り返し痛む原因として、総入れ歯の形が歯茎に合っていないことが挙げられます。
製作時のわずかなずれにくわえ、毎日の食事や会話による摩耗、長期間の使用による変形も、適合不良を招く要因です。
見た目ではわからない程度のずれでも、噛むたびに粘膜が圧迫されると、赤みや傷につながります。
形の合わない総入れ歯は安定しにくいため、食事中に痛んだり、会話中に外れやすくなったりすることも少なくありません。
噛み合わせが合っていない
噛んだときに痛みが強くなる場合は、総入れ歯の噛み合わせがずれている可能性があります。
高さや当たり方が均等でないと、噛む力が一部分に集中して歯茎を強く圧迫するためです。
こうした状態は、製作時の調整が十分でない場合だけでなく、長年の使用によって噛み合わせが変化した場合にも生じます。
以前は問題なく噛めていたにもかかわらず、食事中に痛む、総入れ歯が外れやすいといった変化が生じたときは、歯科医院で噛み合わせを確認してもらいましょう。
顎の骨や歯茎の形が変化した
顎の骨や歯茎の形が変化すると、長年使用してきた総入れ歯が合わなくなり、痛みを感じるケースがあります。
歯を失った部分では、時間の経過とともに顎の骨が少しずつ痩せていき、それに伴って歯茎の形も変化するためです。
その結果、歯茎と総入れ歯にすき間が生じて安定しにくくなり、総入れ歯の一部分だけが強く当たったり、ずれて粘膜をこすったりして、痛みにつながります。
噛み方や装着習慣に問題がある
噛む力が強い方や硬い食べ物を好む方は、総入れ歯を支える歯茎への負担が大きくなる傾向があります。
特に、片側ばかりで噛む癖があると、歯茎の特定の部位に力が集中して痛みを招きます。
また、就寝時に総入れ歯を外さずに装着しつづける習慣も、粘膜の血流を妨げ、炎症や赤みを引き起こす要因の一つです。
歯茎や粘膜に炎症・傷がある
歯茎や粘膜に生じた炎症や傷も、総入れ歯が触れたときに痛む原因の一つです。
総入れ歯が安定せずに動く状態では、口腔粘膜の特定の部位が繰り返しこすれ、赤みや潰瘍が生じることがあります。
また、総入れ歯の手入れが不十分で細菌や汚れが付着すると、粘膜の炎症や痛みが強まり、義歯性口内炎につながりかねません。
義歯性口内炎では、総入れ歯が触れる部分の粘膜に赤みがみられ、痛みや不快感を伴う場合もあるため注意が必要です。
痛みが続く場合は、総入れ歯だけでなく、歯茎や粘膜の状態も歯科医院で確認してもらいましょう。
総入れ歯が痛いときに自宅でできる対処法
総入れ歯が痛いときは、食事や手入れの方法を見直し、歯茎にかかる負担を抑えましょう。
以下では、自宅でできる3つの対処法を解説します。
総入れ歯が痛いときの対処法
- やわらかいものを少量ずつ食べる
- 総入れ歯を正しく清掃・保管する
- 入れ歯安定剤を使用する
やわらかいものを少量ずつ食べる
新しい総入れ歯を使い始めた時期は、基本的にやわらかいものを少量ずつ口に運び、無理のない範囲で使い慣れていきます。
硬い食べ物や粘り気の強い食品は、噛む際に総入れ歯が大きく動いて歯茎への負担が強まるため、痛みがあるうちは控えてください。
また、特定の部位へ圧力が集中しないように、片側ばかりで噛まないことも意識したいところです。
ただし、食事が困難なほどの強い痛みがある場合や、同じ箇所が繰り返し痛む場合は、単なる慣れの問題とは限りません。
食事の工夫だけで様子を見つづけるのではなく、歯科医院で確認してもらいましょう。
総入れ歯を正しく清掃・保管する
食後や就寝前には必ず総入れ歯を外し、汚れを落として清潔に保つことも大切です。
入れ歯専用のブラシややわらかい歯ブラシを使用し、食べかすやプラークをやさしく取り除きます。
一般的な歯磨き粉は研磨剤で入れ歯を傷つけるおそれがあるため、入れ歯専用のクリーナーを使用することをおすすめします。
外した総入れ歯は、乾燥や変形を防ぐために、直射日光や高温を避けて清潔な水に浸して保管しましょう。
入れ歯安定剤を使用する
入れ歯安定剤には、総入れ歯と歯茎のすき間を埋め、使用中の動きや噛むときの不快感を一時的に和らげる効果が期待できます。
しかし、安定剤はあくまで補助的なものであり、噛み合わせのずれや形状の不適合を根本から改善するわけではありません。
自己判断で長期間使いつづけると、種類や使用量によっては総入れ歯が傾き、噛み合わせがずれて歯茎や顎の骨へ負担をかけるおそれがあります。
使用を検討する際は事前に歯科医師へ相談し、必要性や正しい使い方について指示を受けましょう。
総入れ歯が痛いときに受けられる治療
総入れ歯の痛みは、噛み合わせのずれや本体の劣化など、原因によって適した治療が異なります。
以下では、歯科医院で受けられる主な3つの治療を解説します。
総入れ歯が痛いときに受けられる治療
- 噛み合わせの調整
- 総入れ歯の作り直し
- インプラントオーバーデンチャー
噛み合わせの調整
噛み合わせがずれている場合は、歯科医院で高さや当たり方を確認してもらい、総入れ歯の調整を受ける必要があります。
噛んだときに特定の部位に強い力がかかると、その部分の歯茎が圧迫されて痛みにつながるためです。
上下の噛み合わせに応じて総入れ歯を微調整することで、噛む力の偏りを抑えられます。
わずかなずれを整えるだけで痛みが和らぐケースもありますが、口腔内の状態によっては複数回の調整が必要です。
調整後も痛みが続くときは、総入れ歯の劣化や口腔内との適合も含め、原因を改めて確認してもらいましょう。
総入れ歯の作り直し
調整を重ねても痛みが改善しない場合は、総入れ歯の作り直しが検討されます。
長く使用した総入れ歯は、人工歯の摩耗や本体の変形が進み、調整だけでは現在の口腔内に合わせにくくなるためです。
また、総入れ歯の製作から時間が経ち、顎の骨や歯茎の形、噛み合わせが変化すると、もともと合っていた総入れ歯でも痛みを招くことがあります。
新しい総入れ歯を製作する際は、現在の口腔内の状態に合わせて型取りを行い、噛み合わせなどを確認しながら仕上げていきます。
作り直しが必要かどうかは総入れ歯の劣化や口腔内の状態によって異なるため、歯科医師に相談して判断しましょう。
インプラントオーバーデンチャー
総入れ歯の動きや噛みにくさに悩んでいる場合は、インプラントオーバーデンチャーも選択肢の一つです。
顎の骨に埋め込んだインプラントを支えとして、取り外し式の入れ歯を安定させる治療法で、通常の総入れ歯よりも動きにくく、噛みやすさの向上が期待できます。
一方、インプラントを埋め込む外科手術が必要となり、治療後も毎日の清掃と定期的なメンテナンスが欠かせません。
顎の骨や全身の状態によっては適さない場合もあるため、メリットと注意点を理解したうえで歯科医師と相談しましょう。
総入れ歯に関するよくある疑問
最後に、総入れ歯に関するよくある疑問にお答えします。
総入れ歯に関するよくある疑問
- 新しい総入れ歯はどのくらいで慣れますか?
- 保険適用の総入れ歯は痛くなりやすいですか?
- 痛い総入れ歯を使いつづけるとどうなりますか?
- 総入れ歯を使用する場合、定期検診は必要ですか?
新しい総入れ歯はどのくらいで慣れますか?
新しい総入れ歯に慣れるまでの期間には個人差があります。
軽い違和感や圧迫感は数日から数週間ほどで落ち着くことが多い一方、十分慣れるまでには1か月以上かかるケースもみられます。
完成直後から快適に噛めるとは限らないため、歯科医院で調整を重ねながら、少しずつ慣れていくことが必要です。
ただし、同じ場所の痛みや食事ができないほどの強い痛みは、慣れの範囲を超えている可能性があります。
痛みが続くときは我慢せず、早めに歯科医院へ相談しましょう。
保険適用の総入れ歯は痛くなりやすいですか?
総入れ歯の痛みは、保険適用の有無だけでなく、口腔内との適合状態や噛み合わせにも左右されます。
そのため、保険適用の総入れ歯でも痛みが生じる場合はありますが、必ず痛くなるわけではありません。
保険適用外の総入れ歯は、装着感や安定性を追求しやすい一方、保険適用の総入れ歯は使用できる材料が限られます。
また、型取りや樹脂加工の精度が十分でないと、総入れ歯が動いて粘膜をこすり、痛みを招くことがあります。
保険適用の総入れ歯でも口腔内に合わせて調整できるため、痛みが続くときは歯科医院を受診しましょう。
痛い総入れ歯を使いつづけるとどうなりますか?
痛みのある総入れ歯を使いつづけると、歯茎や粘膜の同じ部分が繰り返し圧迫されたり、こすれたりして、傷や炎症が悪化するおそれがあります。
噛みにくさから食事量や食欲が低下すれば、十分な栄養を摂りにくくなり、生活の質にも影響しかねません。
さらに、口腔内に合っていない総入れ歯は、発音や会話を妨げる原因にもなります。
痛みを一時的なものと自己判断せず、早めに歯科医院を受診し、総入れ歯の適合状態と口腔内の状態を確認してもらいましょう。
総入れ歯を使用する場合、定期検診は必要ですか?
総入れ歯を使用している方も、定期的に歯科医院を受診する必要があります。
口腔内は時間の経過とともに変化し、製作時に合っていた総入れ歯でも、次第に歯茎や顎の形と合わなくなるためです。
ずれた状態で使いつづけると、痛みや口内炎、噛み合わせの乱れにつながりかねません。
定期検診では、総入れ歯の適合状態と噛み合わせにくわえ、歯茎の状態も確認します。
小さな違和感の段階で必要な調整を受けることで、食事や会話に伴う不快感の軽減が期待できます。
受診する間隔は口腔内の状態によって異なるため、歯科医師の指示に従いましょう。
まとめ:総入れ歯が痛いときは、早めに相談することが大切
総入れ歯が痛む原因には、口腔内になじんでいないことや、形・噛み合わせのずれ、顎の骨や歯茎の変化などが挙げられます。
痛みを我慢して使いつづけると、傷や炎症が悪化し、食事にも影響を及ぼすおそれがあるため、早めの対応が必要です。
痛みが続く場合は歯科医院で状態を確認してもらい、原因や口腔内の状態に合った治療を受けましょう。
宮園歯科医院では、患者さまの口腔内の状態やご要望を踏まえ、保険診療から自由診療まで幅広い入れ歯治療を提供しております。
現在の総入れ歯が合わない方や、痛み・噛みにくさでお悩みの方は、枚方市の当院へお気軽にご相談ください。
院長 宮園 智之 - Tomoyuki Miyazono
枚方市の歯医者「宮園歯科医院」では、患者様に寄り添って症状やお悩みをお聞きし、ご納得いただいたうえで治療を進めることを重視しています。当院が常に心掛けているのは、患者様にとって安心できる歯科治療を行うことです。 こちらでは、当院の診療理念と院長についてご紹介しています。当院での治療をご検討中の方は、まずは当院の歯科治療に対する考え方をご覧ください。当院は、皆様が安心して通える歯科医院を目指して日々力を尽くしています。
経歴
- 大阪府枚方市出身
- 2006年 高槻高等学校 卒業
- 2013年 朝日大学 歯学部 卒業
- 2014年 朝日大学病院 勤務
- 2015年 大阪府内医療法人 勤務
- 2017年 大阪府内医療法人 院長 理事就任
- 2020年 宮園歯科医院 勤務
- 2022年 宮園歯科医院 院長就任
所属・学会
- JIADS エンドコース
- JIADS 補綴コース
- JIADS デンチャーコース
- JIADS ペリオコース
- JIADS 再生医療コース
- 大森塾 5期
- 日本臨床歯周病学会 会員
- 日本口腔インプラント学会・JACID