虫歯の詰め物の種類と費用相場!メリットと正しい選び方を解説

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虫歯の詰め物の種類と費用相場!メリットと正しい選び方を解説

公開日 2026.04.06 更新日 2026.04.21

虫歯治療では、削った歯を補うために「詰め物(インレー)」や「被せ物(クラウン)」といった補綴物が使用されます。
詰め物には保険適用のレジンや銀歯だけでなく、セラミックやジルコニアなど自由診療の素材もあり、それぞれ見た目や耐久性、費用が異なります。
そのため「どの素材を選べばよいのか分からない」と悩む方も少なくありません。

 

本記事では、虫歯の詰め物の種類や特徴、費用の目安、選び方のポイントをわかりやすく解説します。
自分に合った治療方法を考える際の参考にしてください。

虫歯の詰め物(インレー)とは?被せ物との違い

詰め物(インレー)と被せ物(クラウン)は、どちらも虫歯治療後の歯を補う補綴物ですが、修復する範囲や役割が異なります。
インレーは虫歯で失われた歯の一部分を補うための詰め物で、歯の溝や比較的小さな欠損に用いられることが一般的です。
歯を削る量が少なく、歯質を残しやすい点がメリットです。

 

一方、クラウンは歯全体を覆う被せ物であり、虫歯が大きい場合や歯が大きく欠けた場合に使用されます。
歯を大きく削る必要があるものの、歯全体を保護しやすいという特徴があります。

【保険適用】詰め物の種類と費用・特徴

虫歯治療で使用される詰め物には、健康保険が適用される素材がいくつかあります。
保険診療の詰め物は、費用を抑えながら一定の機能性と耐久性を確保できる点がメリットです。

 

ここでは、代表的な2つの素材の特徴や、費用の目安を紹介していきます。

コンポジットレジン(白い詰め物)

コンポジットレジンは、いわゆる「白い詰め物」として知られ、天然歯に近い色合いで仕上がります。
前歯や小さな虫歯に使われることが多く、治療が1回で終わるケースも少なくありません。

 

また、削る量を抑えやすいため、歯質をなるべく残したい場合にも向いているでしょう。
一方、強い力がかかる部位では摩耗や欠けが起こることがあり、長く使ううちに変色する場合もあります。

 

さらに、比較的費用を抑えやすく、保険診療では一般的に1,000~2,000円程度で治療できる点もメリットの1つです。
ただし、保険診療の自己負担額は負担割合や処置内容で変動するため、事前に歯科医院に確認しましょう。

メタルインレー(銀歯)

メタルインレーは、一般的に「銀歯」と呼ばれる金属製の詰め物です。
強度が高く、噛む力がかかりやすい奥歯でも使いやすいため、耐久性を重視したい場合に選ばれます。

 

また、保険適用で広く使用されており、平均3,000~5,000円程度と、費用を抑えやすい点も魅力でしょう。
一方で、口を開けたときに金属色が目立ちやすい点や、体質によっては金属アレルギーの原因となる点には注意が必要です。
保険診療の自己負担額や、症状による適応は、事前に歯科医師へ相談しておくと安心です。

【自由診療】詰め物の種類と費用・特徴

虫歯の詰め物には、保険適用外となる自由診療の素材も数多く存在します。
保険診療と比べ費用は高くなる傾向がありますが、審美性や耐久性などを重視する方に選ばれることが多い治療方法です。

 

ここでは、自費素材の特徴や費用の目安を紹介します。

オールセラミック

オールセラミックは陶材のみで作られ透明感があり、審美性が高い素材です。
天然歯になじみやすいため、前歯など目立つ部位の治療で選ばれることがあります。

 

また、金属を使わないので金属アレルギーに配慮しやすく、表面が滑らかで汚れや着色が付きにくい点も魅力でしょう。
一方で、強い衝撃には割れるリスクがあるため、噛み合わせの状態によっては適応を慎重に判断する必要があります。

 

一般的に4~8万円程度になることが多いですが、審美性と健康面の両方を重視する方には適しているでしょう。

ジルコニア

ジルコニアは「人工ダイヤモンド」とも呼ばれるほど高い耐久性を持つセラミック素材で、噛む力が強くかかる奥歯の詰め物にも多く使用されています。
また、金属を使用しないことから、金属アレルギーの心配が少ない点もメリットの1つです。

 

さらに、見た目も自然な白さがあり、機能性と審美性を兼ね備えた素材といえるでしょう。
ただし、保険が適用されないため5~10万円程度になることも多く、歯の状態によっては適用が難しい場合があるため注意が必要です。

ハイブリッドセラミック

ハイブリッドセラミックは、セラミックに近い自然な白さを持ちながら、プラスチックのような柔軟性がある点が特徴です。
また、費用は3~5万円程度になることが多く、自由診療の中では費用を抑えやすいため、選びやすい素材とされています。

 

そのため、審美性と費用のバランスを重視したい方に向いているでしょう。
その一方、完全なセラミックよりも摩耗や変色が起こりやすく、金属よりも強度は劣るため、使用部位や噛む力によっては慎重な判断が欠かせません。

ゴールドインレー(金歯)

ゴールドインレーは、金合金を使った詰め物で、歯との適合性が高い素材として知られています。
金は適度な柔らかさがあるため、歯とのすき間が生じにくく汚れが入り込みにくいことや、噛み合う歯を傷つけにくく長期間安定して使いやすい点も魅力でしょう。

 

ただし、金色のため審美性の面では好みが分かれやすく、見た目を気にする方には向かない場合もあります。
費用は一般的に8~10万円程度と、比較的高額になりやすい素材ですが、長期的な耐久性を重視する方には有力な選択肢です。

自分に合った詰め物の選び方と注意点

虫歯治療で詰め物を選ぶ際は、費用や見た目だけでなく、耐久性や健康面も含めて総合的に考えることが重要です。
素材ごとに特徴やメリットが異なるため、自分の希望や生活環境に合わせた選択が求められます。

 

ここでは、詰め物を選ぶ際に知っておきたい主なポイントをおさえていきましょう。

保険適用か自由診療かで選ぶ

詰め物を選ぶ際、まず気になるのが費用面ではないでしょうか。
保険診療ではコンポジットレジンや銀歯などが中心となり、1本あたり数千円程度で治療できるケースが多く、費用を抑えやすい特徴があります。

 

一方で自由診療では、セラミックやジルコニア、ゴールドなど多様な素材から選べます。
これらは見た目や耐久性に優れる反面、費用は数万円以上になることも少なくありません。
単純な金額だけでなく、長期的な使用や再治療の可能性も踏まえて、歯科医師と相談しながら選ぶと安心です。

見た目の自然さで選ぶ

見た目を重視する場合は、歯の色になじむ素材を選ぶことがポイントになります。
特に前歯や笑ったときに見える部分では、銀歯が目立つことを気にする方も少なくありません。
保険適用のコンポジットレジンは比較的自然な色合いですが、時間の経過とともに変色する可能性があります。

 

一方、オールセラミックやジルコニアは透明感があり、天然歯に近い見た目を再現しやすい素材です。
ただし、費用は高くなる傾向があるため、審美性と予算のバランスを考えながら選ぶことが大切です。

耐久性と寿命で選ぶ

詰め物を選ぶ際には、どれくらい長く使えるかという耐久性も重要な判断基準になります。
素材によって強度や摩耗のしやすさが異なるため、使用する部位や噛む力に合わせて選ぶとよいでしょう。
例えば金属やジルコニアは強度が高く、奥歯など強い力がかかる部分でも安定して使用できます。

 

一方でコンポジットレジンは歯を削る量が少ないメリットがありますが、摩耗や変色が起こりやすい点には注意が必要です。
機能性を重視した素材選びは、将来的な再治療のリスクを減らすことにもつながります。

金属アレルギーのリスクで選ぶ

詰め物の素材を選ぶ際には、金属アレルギーのリスクにも目を向ける必要があります。
金属は唾液によってわずかに溶け出すことがあり、体質によってはアレルギー反応を引き起こす可能性があるとされています。
過去にアクセサリーなどでかぶれを経験した方は、特に注意したほうがよいでしょう。

 

不安がある場合は、歯科医師に相談したうえで素材を検討することが大切です。
コンポジットレジンやセラミック、ジルコニアなど金属を含まない素材を選ぶことで、リスクを抑えやすくなります。

詰め物治療の流れと期間

虫歯の詰め物治療は、初診から詰め物の装着までいくつかの段階を経て進められます。
治療の流れや期間をあらかじめ理解しておくと、通院の計画を立てやすくなり、安心して治療を受けられるでしょう。

 

ここでは、詰め物治療の基本的な流れと期間の目安について整理していきます。

治療の流れ

虫歯治療の初診では、まず診察やレントゲン撮影などで虫歯の範囲を確認し、治療方針を決めます。
その後は虫歯に侵された部分のみを削り、詰め物を作る必要がある場合は、歯型を採取して補綴物を製作するのが一般的です。

 

詰め物の完成後は、噛み合わせやフィット感を細かく確認しながら装着し、固定します。
この工程を丁寧に行うことで、詰め物の密着性や耐久性が高まり、長期間安定して使用できるようになるでしょう。

治療期間と通院回数

虫歯の詰め物治療にかかる期間は、虫歯の大きさや選ぶ素材によって異なります。
コンポジットレジンのようにその日のうちに詰めて治療が完了するケースもありますが、セラミックなど型取りが必要な詰め物では、完成まで数日から1週間程度かかることもあります。

 

また、通院回数は一般的に1〜2回程度で終わることが多いです。
ただし、虫歯が深い場合や追加処置が必要なときは、さらに日数を要することもあるでしょう。

虫歯の詰め物を長持ちさせるためのコツ

虫歯の詰め物を長く快適に使うためには、日常的なケアと定期的なメンテナンスが欠かせません。
詰め物は素材によって耐久性が異なりますが、適切な管理を行うことで寿命を延ばすことが可能です。

 

ここでは、詰め物を長持ちさせるための基本的なポイントを紹介していきます。

正しい歯磨きと口内環境の維持

詰め物を長持ちさせるには、毎日の歯磨きを丁寧に行い、口内を清潔に保つことが大切です。
特に詰め物と歯の境目は汚れがたまりやすく、磨き残しがあると二次虫歯の原因になりやすい部位です。
歯ブラシは力を入れすぎず、小刻みに動かすことを意識し、さらに歯間ブラシやデンタルフロスも併用すると、細かな部分のプラークも除去できます。

 

こうした毎日の積み重ねが、詰め物の寿命を延ばすポイントになります。
加えて、食後のうがいも習慣にすると、口の中を清潔な状態に保ちやすくなるでしょう。

歯医者での定期検診とメンテナンス

詰め物を長く使うには、歯科医院での定期検診も欠かせません。
見た目に問題がなくても、使い続けるうちにわずかな摩耗やズレが起こることがあります。
定期検診では、詰め物の状態だけでなく、二次虫歯の兆候や歯ぐきの変化も確認してもらえるはずです。

 

さらに、歯石やプラークを除去してもらうことで、セルフケアだけでは落としきれない汚れにも対応しやすくなるでしょう。
小さな異常を早めに見つけることが、再治療の予防につながります。

関連記事:歯医者に行く頻度は?効果的な通院回数とその理由

就寝時のマウスピース着用

歯ぎしりや食いしばりの癖がある場合は、就寝時にマウスピースを使用する方法も有効です。
眠っている間は無意識に強い力がかかりやすく、詰め物が欠けたり外れたりする原因になることもあります。
マウスピースを装着すれば、歯や詰め物にかかる負担を分散しやすくなるでしょう。

 

歯科医院で作るものは歯型に合わせて調整されるため、装着時の違和感が少ない点が特徴です。
気になる癖がある方は、歯科医師に相談して検討するとよいでしょう。

詰め物が取れた!すぐに行けない時の対処法とNG行動

虫歯治療で装着した詰め物が突然取れてしまうと、不安や戸惑いを感じる方も多いでしょう。
すぐに歯科医院へ行けない場合でも、適切な対応を知っておくことでトラブルを最小限に抑えられます。

 

ここでは、詰め物が外れたときの基本的な対処法と避けるべき行動について説明していきます。

取れた詰め物を保管して早めに受診する

詰め物が取れてしまった場合は、まず外れたものを清潔に保管することが大切です。
状態によっては再装着できることがあるため、捨てずに歯科医院へ持参しましょう。
保管する際はティッシュやガーゼに包み、小さな容器に入れておくと安心です。

 

また、外れた部分は無防備な状態になるため、舌や指で触らず、反対側で噛むよう意識してください。
痛みがなくても内部で虫歯が進んでいる場合があるため、速やかに受診しましょう。

関連記事:歯の詰め物が取れたら何日以内に受診?原因・対処法・注意点を解説

市販の接着剤で無理につけるのはNG

詰め物が取れた際に、市販の接着剤でつけ直すことは絶対に避けてください。
家庭用の接着剤は口の中で使用することを想定しておらず、歯や歯ぐきに悪影響を及ぼすおそれがあります。

 

また、誤った方法で接着すると詰め物の内部に細菌が入り込み虫歯の再発につながるだけでなく、無理につけることで位置がずれ、その後の治療が難しくなる場合もあります。
詰め物が外れてしまったときは自己判断で処置せず、必ず歯科医師に相談するようにしましょう。

取れたまま長期間放置するとどうなる?

詰め物が取れたまま長期間放置すると、削った部分に細菌が入りやすくなり、虫歯の再発や歯の神経に炎症が起こるおそれがあります。
さらに、むき出しになった歯に強い力がかかると、欠けたり割れたりする可能性も否定できません。

 

症状が進むと神経の治療や抜歯が必要になることもあるため、見た目に変化が少なくても油断は禁物です。
歯を守るためにも、詰め物が取れた場合は早めに歯科医院へ行き、適切な処置を受けましょう。

まとめ:虫歯の詰め物の種類と費用を理解して自分に合う選択を

虫歯の詰め物には、コンポジットレジンや銀歯などの保険診療の素材と、セラミックやジルコニア、ゴールドなど自由診療の素材があります。
それぞれ費用や見た目、機能性、金属アレルギーへの影響などに違いがあるため、自分の希望や歯の状態に合わせて検討するとよいでしょう。

 

さらに、詰め物を長持ちさせるためには日々の歯磨きや定期検診も欠かせません。
素材の特徴を理解し、歯科医師と相談しながら自分に合う治療方法を選ぶことが大切です。

 

「どの詰め物を選べばよいか分からない」「見た目が気になる」「長持ちする治療を受けたい」とお悩みの方は、歯科医院で詳しい説明を受けることをおすすめします。
枚方市の宮園歯科医院では、虫歯の状態や患者さまのご希望に合わせて、詰め物の種類や治療方法を丁寧にご説明したうえで治療を行っています。

 

虫歯の詰め物の種類や治療方法についてお悩みの方は、ぜひお気軽にご相談ください。

 

監修者情報

院長 宮園 智之 - Tomoyuki Miyazono

枚方市の歯医者「宮園歯科医院」では、患者様に寄り添って症状やお悩みをお聞きし、ご納得いただいたうえで治療を進めることを重視しています。当院が常に心掛けているのは、患者様にとって安心できる歯科治療を行うことです。 こちらでは、当院の診療理念と院長についてご紹介しています。当院での治療をご検討中の方は、まずは当院の歯科治療に対する考え方をご覧ください。当院は、皆様が安心して通える歯科医院を目指して日々力を尽くしています。

経歴

  • 大阪府枚方市出身
  • 2006年 高槻高等学校 卒業
  • 2013年 朝日大学 歯学部 卒業
  • 2014年 朝日大学病院 勤務
  • 2015年 大阪府内医療法人 勤務
  • 2017年 大阪府内医療法人 院長 理事就任
  • 2020年 宮園歯科医院 勤務
  • 2022年 宮園歯科医院 院長就任

所属・学会

  • JIADS エンドコース
  • JIADS 補綴コース
  • JIADS デンチャーコース
  • JIADS ペリオコース
  • JIADS 再生医療コース
  • 大森塾 5期
  • 日本臨床歯周病学会 会員
  • 日本口腔インプラント学会・JACID