入れ歯が外れる原因とは?対処法を詳しく解説

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入れ歯が外れる原因とは?対処法を詳しく解説

公開日 2026.08.26 更新日 2026.08.31

生活するなかで、入れ歯が外れることにお困りではないでしょうか。
「外れやすい」と感じる場合は、口腔内の状態が悪化しているサインかもしれません。
放置しつづけると、天然歯にも悪影響を及ぼすおそれがあるため、早急に原因を突き止めて、適切に対処することが大切です。

本記事では、入れ歯が外れる原因や、それを防ぐ方法について解説します。

入れ歯が外れる原因

入れ歯が外れる主な原因には、以下が挙げられます。

入れ歯が外れる原因

  • 歯茎の状態が変化した
  • 顎の骨が痩せた
  • 噛み合わせが変化した
  • 唾液の量が減った
  • 入れ歯が劣化した

歯茎の状態が変化した

歯茎の状態が変化すると、入れ歯が外れやすくなることがあります。
入れ歯は、歯茎と密着させて使用するものです。
そのため、歯周病や加齢で歯茎が後退したり、歯茎の弾力性が失われたりすると、入れ歯が安定せず、外れることがあります。
とりわけ、歯を失った部分の歯茎は後退しやすいという特徴があるため、入れ歯を作製してから時間が経っている場合は、これが原因として考えられます。

顎の骨が痩せた

入れ歯が安定しない原因には、顎の骨が痩せてしまったことも考えられます。
顎の骨の健康は、日常生活における咀嚼(そしゃく)によって刺激が伝わることで保たれます。
しかし、歯がなくなった部分の骨は咀嚼の刺激が減少するため、徐々に痩せてしまうというわけです。

特に歯を失ってからの数か月から1年程度は、顎の骨の変化が生じやすいとされています。

噛み合わせが変化した

噛み合わせの変化も、入れ歯が外れやすくなる原因の一つです。
上下の歯が正常に接触していなかったり、偏った部分に力が加わったりしていると、入れ歯が安定せず、外れやすくなります。

唾液の量が減った

唾液は、入れ歯を吸着させるのに不可欠です。
そのため、唾液の分泌量が減少すると入れ歯が外れやすくなります。

唾液の量が減る主な原因としては、加齢による唾液腺の機能の低下や、薬の副作用などが挙げられます。

入れ歯が劣化した

入れ歯が外れやすくなる理由には、入れ歯自体の状態の変化も考えられます。
入れ歯は使用に伴って摩耗したり、変形したりすることがあります。
すると、徐々に歯や歯茎にうまくフィットしなくなり、外れやすくなるのです。

特に力が強くかかりやすい奥歯を入れ歯に置き換えている場合は、摩耗の進行が早いといわれています。

外れやすい入れ歯を使いつづけるリスク

ここまで見てきた通り、入れ歯はさまざまな原因で外れやすくなります。
万が一、それを放置すると口腔内に以下のような悪影響を及ぼすおそれがあります。

外れやすい入れ歯を使いつづけるリスク

  • 粘膜に負担がかかる
  • 顎の骨の形状が変化する
  • 噛み合わせが悪化する
  • 精神的なストレスがかかる

粘膜に負担がかかる

入れ歯が外れるすると、その都度正しい位置に戻す必要があります。
これを頻繁に行うと粘膜に過度な刺激が加わったり、傷がついたりして炎症や痛みを引き起こす原因となりえます。

顎の骨の形状が変化する

ご自身の口腔内にフィットしない入れ歯を使用しつづけることは、顎の骨の形状にも影響を及ぼすおそれがあります。
入れ歯の位置が安定しないと、噛む力が特定の部位に偏りやすくなり、顎の骨が部分的に痩せてしまうのです。

これが続くと、入れ歯の安定感がさらに損なわれるほか、顔の見た目も変化する可能性があります。

噛み合わせが悪化する

入れ歯の位置が安定しなくなると、食べ物をしっかりと噛み砕けなくなり、特定の歯で噛む癖がつきやすくなります。
結果的に加わる力に偏りが生じて、噛み合わせが悪化してしまうのです。

噛み合わせの悪化によって顎に負担がかかる状態が続くと、顎関節に影響を及ぼす可能性もあります。

精神的なストレスがかかる

入れ歯が外れることは、身体的だけでなく、精神的な負担にもつながります。
「入れ歯が外れてしまうのではないか」という不安から、食事や会話にストレスを感じるようになるでしょう。

また、こうしたストレスが蓄積すると、社会生活に対して消極的になってしまうおそれもあります。

入れ歯が外れてしまうのを防ぐ方法

入れ歯が外れるのを防ぐには、以下の方法が有効です。

入れ歯が外れてしまうのを防ぐ方法

  • 入れ歯安定剤を使用する
  • 口腔内をケアする
  • 入れ歯をケアする
  • 食べ方や話し方を工夫する
  • 入れ歯を調整する
  • インプラント治療をする

入れ歯安定剤を使用する

「入れ歯が外れやすくなった気がする……」という場合は、入れ歯安定剤を使用してみると、一時的に安定感を高めることが可能です。

ただし、入れ歯安定剤の使用は根本的な解決方法ではありません。
また、入れ歯安定剤は粘着性が高く、過度に使用すると口腔内が乾燥したり、汚れが付着したりして細菌が繁殖する原因となりえます。

そのため、入れ歯安定剤は入れ歯が外れやすくなったときの応急処置として使用し、違和感がある場合は速やかに歯科医院へ相談することが大切です。

口腔内をケアする

口腔内を清潔に保つことも、入れ歯を外れにくくする方法の一つです。
汚れが蓄積すると、入れ歯が粘膜にうまく吸着しなくなることがあります。

ケアの際は、やわらかい歯ブラシで周囲の歯や歯肉、舌などを十分に清掃しましょう。
こうしたケアを日常的に徹底することで、歯周病の予防にもつながります。

入れ歯をケアする

入れ歯が外れるのを防ぐには、入れ歯自体のケアを行うことも重要です。
口腔内に汚れが付着している場合と同様に、入れ歯自体が汚れている場合も粘膜にうまく吸着せず、外れやすくなることがあります。

そのため、使用後は必ず、適切な方法で汚れを落としましょう。
歯磨き用の歯ブラシや歯磨き粉などは入れ歯を傷つけるおそれがあるため、専用のブラシや洗浄剤を使い、丁寧にケアしてください。

食べ方や話し方を工夫する

食事や会話に不安を感じる方は、口の動かし方を工夫してみるのも一つの手です。

たとえば、食事の際はひと口を小さめにしたうえで、左右の歯でバランスよく噛むことを意識すると力が偏らなくなり、入れ歯が外れにくくなります。
また会話中は、口を大きく動かしすぎないようゆっくりと声を発することで、入れ歯への負担を抑えられます。

慣れるまでには時間がかかるかもしれませんが、根気よく続けると、自然な所作として身についていくでしょう。

入れ歯を調整する

入れ歯が頻繁に外れる場合は、歯科医院で入れ歯を調整してもらうのが得策です。
先述したように、入れ歯を装着している部分の歯茎や顎の骨は、咀嚼による刺激が伝わりにくくなり、時間とともに痩せたり、形状が変化したりしていきます。

そのため、「外れることが増えた」「違和感がある……」という場合には、歯科医院を受診して、現在の口腔内の状態に合うよう調整してもらいましょう。
なお、調整が難しいと判断された場合や、入れ歯自体が破損している場合は、新しく作製し直す必要があります。

インプラント治療をする

「入れ歯をやめて別の治療を行いたい」という方には、インプラント治療を受けるのも一つの手です。
インプラント治療は、土台となる人工歯根を顎の骨に埋め込み、その上からセラミックをはじめとする丈夫な素材で作られた人工歯を装着する治療法です。
人工歯根を顎の骨に直接固定するため、入れ歯のように外れる心配がありません。

インプラント治療の詳細については、次項から解説します。

インプラント治療のメリット

インプラント治療の主なメリットは、以下の通りです。

インプラント治療のメリット

  • 本来の歯のような感覚を得られる
  • 自然な見た目を実現できる
  • 口腔内の機能低下のリスクを抑えられる

本来の歯のような感覚を得られる

インプラント治療の大きなメリットは、本来の歯に近い感覚で食べ物を噛めることです。
インプラント治療は人工歯根を顎の骨に埋め込んで固定するので、入れ歯と比べて安定しやすく、本来の歯に近い感覚で食べ物を噛むことができます。

入れ歯のようにずれたり外れたりする心配が少ないため、会話もストレスなく楽しめるようになるでしょう。

自然な見た目を実現できる

自然な見た目を実現しやすいことも、インプラント治療のメリットの一つです。
部分入れ歯の場合、固定するための金属製の留め具が見えてしまい、口元の見た目が気になることがあります。

しかし、インプラント治療は人工歯根を顎の骨に直接固定するので、外側から留め具が見えることもありません。
そのため、審美性を高めたい方にも適した治療方法といえます。

口腔内の機能低下のリスクを抑えられる

インプラント治療には、歯を失った部分の顎の骨が痩せるリスクを抑える効果が期待できます。

先述したように、歯を失った部分の顎の骨は、咀嚼による刺激が伝わらなくなり、徐々に痩せていくことがあります。
入れ歯の場合、噛んだ際の刺激が顎の骨へ直接伝わりにくいため、骨の吸収を十分に抑えることは困難です。

その点、インプラント治療では人工歯根を顎の骨に埋め込むため、食べ物を噛んだ際の刺激が骨にも伝わります。
したがって、入れ歯と比べて顎の骨の吸収を抑える効果が期待でき、口腔内の機能維持にもつながります。

インプラント治療の注意点

インプラント治療にはさまざまなメリットがありますが、以下のような点にも注意しておかなければなりません。

インプラント治療の注意点

  • 治療が完了するまでにある程度の期間を要する
  • 費用が高額になりやすい
  • 健康状態によっては治療が難しい場合がある

治療が完了するまでにある程度の期間を要する

インプラント治療は外科手術が必要な歯科治療です。
人工歯根を埋め込んだあとは、顎の骨としっかりと結合するまでに数か月の期間を設ける必要があるため、入れ歯を作製するよりも時間がかかります。

また、人工歯根を埋め込むにあたって顎の骨を増やす治療が必要な場合には、治療完了までに1年程度かかることもあります。

そのため、治療を受ける際は、あらかじめ全体のスケジュールを歯科医院に確認しておくことが大切です。

費用が高額になりやすい

インプラント治療は、入れ歯と比べて費用が高額になりやすい点にも注意が必要です。
原則としてインプラント治療には健康保険が適用されず、自由診療となるため、治療費は全額自己負担となります。
また、必要な人工歯根の本数や使用する人工歯の素材、骨を増やす治療の有無などによっても費用は変わります。

治療を検討する際は、検査や手術、人工歯の作製などにかかる費用の総額を事前に確認しておくことが大切です。
なかには、デンタルローンを利用して費用を分割で支払える歯科医院もあります。
「インプラント治療の費用を一度に払うのが難しい……」という方も、そのような歯科医院を選ぶことで治療を検討しやすくなるでしょう。

健康状態によっては治療が難しい場合がある

インプラント治療は外科手術を伴うため、健康状態によっては治療を受けるのが難しい場合があります。
たとえば、糖尿病や心臓病、骨粗しょう症などの持病がある方や、服用している薬の種類によっては、手術や治癒に影響を及ぼす可能性があります。

ただし、持病があるからといって、必ずしもインプラント治療を受けられないわけではありません。
なかには、全身の状態や服薬状況を確認したうえで治療できるケースもあるため、持病のある方や服用中の薬がある方も、まずは歯科医院に相談してみましょう。

まとめ:入れ歯が外れる場合は速やかに歯科医院へ相談しましょう

入れ歯が外れる原因には、口腔内の状態の変化や、入れ歯自体の劣化などが考えられます。
自身に合わない入れ歯を使いつづけると、口腔内に悪影響を及ぼすおそれがあるため、ケアを徹底したうえで速やかに歯科医院へ相談することが大切です。

入れ歯を調整したり、新たなものを作製したりするのもよいですが、より自然な噛み心地や見た目を実現したい方は、インプラント治療を検討してみるのもよいでしょう。
入れ歯のようにずれたり外れたりする心配が少ないため、日常生活におけるストレスの軽減も期待できます。

インプラント治療をご検討中の方は、ぜひ宮園歯科医院にご相談ください。
当院では、歯科用CTやマイクロスコープなどの先進設備を用いて患者様一人ひとりのお口の状態を丁寧に診察したうえで、最適な治療方法をご提案いたします。

枚方市の歯医者なら宮園歯科医院
枚方市のインプラントなら宮園歯科医院

監修者情報

院長 宮園 智之 - Tomoyuki Miyazono

枚方市の歯医者「宮園歯科医院」では、患者様に寄り添って症状やお悩みをお聞きし、ご納得いただいたうえで治療を進めることを重視しています。当院が常に心掛けているのは、患者様にとって安心できる歯科治療を行うことです。 こちらでは、当院の診療理念と院長についてご紹介しています。当院での治療をご検討中の方は、まずは当院の歯科治療に対する考え方をご覧ください。当院は、皆様が安心して通える歯科医院を目指して日々力を尽くしています。

経歴

  • 大阪府枚方市出身
  • 2006年 高槻高等学校 卒業
  • 2013年 朝日大学 歯学部 卒業
  • 2014年 朝日大学病院 勤務
  • 2015年 大阪府内医療法人 勤務
  • 2017年 大阪府内医療法人 院長 理事就任
  • 2020年 宮園歯科医院 勤務
  • 2022年 宮園歯科医院 院長就任

所属・学会

  • JIADS エンドコース
  • JIADS 補綴コース
  • JIADS デンチャーコース
  • JIADS ペリオコース
  • JIADS 再生医療コース
  • 大森塾 5期
  • 日本臨床歯周病学会 会員
  • 日本口腔インプラント学会・JACID