上顎のGBR(骨造成)

case 上顎のGBR(骨造成)

【GBR(骨造成)とは】

骨が不足していてインプラントが行えない場合。
また無理矢理インプラント治療は可能であるが、骨が不足しているため、
長期間インプラントが持たない場合に行う治療がGBR(骨造成)となります。

 

骨が不足しているがGBRしなかった場合

 

骨が不足している場所に歯周ポケットを人工的に作ってしまっていることになり、インプラント周囲炎になりやすい。
インプラント(歯根)に対して歯冠(被せ物)が長くなってしまい、物理的に安定しない。
歯周病が進んだ歯は骨に支えらた歯根が短くなり、歯冠が長くなる。
人工的に歯周病になりやすく、歯周病が進んだ状態のインプラントを作ってしまっていることになる。

GBRしてインプラントした場合

 

骨があるため、人工的な歯周ポケットはなく、歯冠歯根比も正常な状態。

 

患者さんのお悩み】

50代 女性

インプラント治療をしたかったが、骨が無いと他院で言われたため、インプラントをできないと思っていた。

【治療の概要】

奥歯が抜けている部分(欠損部分)に骨造成手術(GBR)と同日にインプラント手術を行なった。

 

①術前

 

歯肉を切開、剥離前の写真

 

歯肉の上から見てもデコボコしている。

 

②歯肉を切開、剥離後

 

歯肉が凹んでいる部分は骨も陥没していた。

 

③インプラント埋入後

 

上から見ても横から見てもインプラントが 骨から露出している。
骨が自然に再生することはないので、GBR が必要である。

④人工骨を補填

インプラントが露出していた部分に、人工骨を補填した状態。

骨の幅、高さが不足している部分を過不足ないように調整する。

 

⑤メンブレンをピンで固定

人工骨の形が崩れないように、 コラーゲンメンブレン(膜)で覆い、
メンブレンがずれないようにチタンピンで 固定する。

 

※メンブレンの使用目的

骨と歯肉では回復速度が異なり、 骨は1ヶ月に1ミリ 歯肉は1週間で1ミリ回復する。
メンブレンを置かない場合、歯肉に骨の 回復が負けてしまい、
軟組織が人工骨に 入り込んで、骨がしっかり出来なくなる。


⑥縫合

術前の歯肉の状態と、縫合後の歯肉の状態にずれがないように、縫合する。

 

【術後の副作用】

腫れや、痛みをできる限り抑えるために消炎鎮痛剤をしっかり飲んでいただきます。
腫れと痛みのピークはだいたい術後2〜3日で、7〜10日前後で治ります。
縫合した糸は2週間で抜糸します。

 

【術後の流れ】

下顎は術後約3ヶ月、上顎は術後約4ヶ月で被せ物の型取りを行い歯が入ります。

 

【GBRの費用】

範囲によって人工骨、メンブレンの使用量が変わるため。
10万円〜25万円
となります。

 

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※海外からの輸入製品の為、為替相場により治療費用が値上がりする可能性があります。

 

インプラント治療でお悩みがございましたらご相談ください。

インプラントは常時、無料相談を受け付けております。

カテゴリー インプラント 骨造成
症例名 インプラントと同時に骨造成をおこなった症例
年齢 50 性別 女性 地域 枚方市
主訴/ニーズ 骨を増やしてしっかりインプラント治療を受けたい。
治療回数 5〜10回 治療期間 3〜6ヶ月
治療のリスク 術後の腫れ、痛み
想定される
副作用
術後の腫れ、痛み
治療内容 骨が不足していた部位に、GBR(骨造成)を行い、インプラントを埋入した。
費用 インプラント埋入20万×2、GBR25万