大人乳歯とは?インプラントで治療する場合の費用を紹介

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大人乳歯とは?インプラントで治療する場合の費用を紹介

公開日 2026.08.26 更新日 2026.08.31

クリニックで大人乳歯だと診断され、その後の対応にお困りではありませんか。
大人乳歯は、状態によってはそのまま残せる場合もありますが、虫歯や歯周病、噛み合わせなどの問題によって治療が必要になることもあります。「そもそもどのような状態なの?」「治療にいくらかかるの?」という方も多いでしょう。

そこで本記事では、大人乳歯とは何なのかを解説したのち、インプラントで治療する場合の費用を紹介します。

大人乳歯とは?

大人乳歯とは、本来生え替わる時期を過ぎても、大人になって乳歯が残っている状態のことです。永久歯の先天欠如などによって生じることがあります。
「乳歯晩期残存」ともよばれており、状態によっては虫歯や歯周病、噛み合わせなどの問題につながることがあります。

治療しなかったからといって必ずしも悪影響が出るとは限らず、乳歯の状態によってはそのまま残せる場合もあります。一方、抜歯が必要な場合には、インプラントや入れ歯、ブリッジなどで失った歯を補う治療が検討されます。

乳歯と永久歯の違い

乳歯と永久歯では、本数や大きさ、構造などが異なります。

乳歯は全部で20本あるのに対し、永久歯は親知らずを含めて最大32本です。
また、乳歯は永久歯よりも小さく、表面を覆うエナメル質やその内側の象牙質も薄い傾向にあるため、虫歯が進行しやすいという特徴があります。

大人乳歯になりやすい歯

大人乳歯は、永久歯が先天的に欠如している部位などでみられることがあります。特に、側切歯や第二小臼歯に対応する乳歯が残るケースがあります。

いずれも比較的目立つ位置にあるため、放置すると、周囲の歯との大きさの差が目立ってしまうかもしれません。

大人乳歯を放置するリスク

では、大人乳歯を放置すると、具体的にどのようなリスクが生じるのでしょうか。
ここでは、代表的な3つのリスクをお伝えします。

大人乳歯を放置するリスク

  • 隣り合う歯が傾いてくる
  • 虫歯・歯周病のリスクが高まる
  • 見た目が気になる場合がある

隣り合う歯が傾いてくる

隣り合う歯が傾いてくる可能性があることは、大人乳歯を放置するリスクの一つです。

大人乳歯は永久歯よりも小さいため、周囲の歯とのあいだにすき間ができることがあります。
また、乳歯が抜けたまま放置すると、そのスペースを埋めるように隣り合う歯が傾いてくることも考えられます。

こうした状態になると、噛み合わせが乱れて特定の歯に負担がかかってしまうため、クリニックを早めに受診しましょう。

虫歯・歯周病のリスクが高まる

大人乳歯を放置するリスクとしては、虫歯・歯周病になる可能性が高まることも挙げられます。

大人乳歯は永久歯と比べてエナメル質や象牙質が薄く、虫歯が進行しやすい傾向にあります。
また、永久歯との大きさの違いによって歯並びが乱れると、食べかすや歯垢が溜まりやすくなり、虫歯・歯周病のリスクが高まります。

見た目が気になる場合がある

大人乳歯は永久歯と比べて小さいため、大人になっても残っていると、周囲の歯から浮いて見えることがあります。
特に前歯の付近に大人乳歯がある場合は、歯のあいだのすき間が目立ったり、歯列が不揃いに見えたりしかねません。

大人乳歯を抜いたあとの主な治療法

大人乳歯を抜いたあとの主な治療法は、以下の3つです。
それぞれの特徴やメリット・デメリットを確認していきましょう。

大人乳歯の主な治療法

  • インプラント治療
  • 入れ歯
  • ブリッジ

インプラント治療

インプラント治療とは、乳歯を抜いた部分の顎の骨に人工歯根を埋め込み、その上に人工歯を装着する外科手術です。
周囲の健康な歯への負担を抑えやすく、天然歯に近い感覚で噛むことが期待できます。
また、自然な見た目を目指しやすいこともメリットの一つです。

ただし、顎の骨の量が不足している場合、そのままではインプラント治療が難しいことがあります。
その場合は、顎の骨の状態に応じて、「骨造成」とよばれる処置を行い、インプラントを埋入するために必要な骨量を補うことがあります。

入れ歯

入れ歯は、大人乳歯を抜いた部分に取り外し可能な人工歯を装着する治療法です。
インプラント治療とは異なり外科手術を必要とせず、比較的短期間で治療を進められる点が魅力です。
また、症例によっては保険診療で治療できるため、費用を抑えられる可能性があります。

一方で、入れ歯には「装着時に違和感が出る」「噛む力が天然歯より弱まる」などのデメリットも存在します。
くわえて、部分入れ歯の場合は金具をかける歯に負担がかかる点にも注意が必要です。

ブリッジ

ブリッジは、大人乳歯を抜いた部分の両隣にある歯を支えに、複数の人工歯をつなげて固定する治療法です。
入れ歯のように取り外す必要がなく、安定感がある点がメリットです。

ただし、ブリッジで人工歯を固定するには、両隣の健康な歯を削らなければならないことがあります。
また、支えとなる歯への負担が大きいため、周囲の歯の状態によっては治療を受けられないことも考えられます。

大人乳歯をインプラントで治療する場合の費用の目安

大人乳歯を抜歯したあとの治療法の一つに、インプラント治療があります。
一部のケースを除いて、大人乳歯のインプラント治療は自由診療となります。
費用の目安は以下の通りです。

大人乳歯をインプラントで治療する場合の費用の目安

インプラント治療
  • インプラント治療(埋入手術+ジルコニアクラウン):330,000円程度
  • インプラント埋入手術:220,000円程度
  • ジルコニアクラウン:110,000円程度
  • サージカルガイド製作費用:60,000円程度(必要な場合)
骨造成
  • GBR(骨誘導再生法):55,000~275,000円程度
  • サイナスリフト:275,000円程度
  • ソケットリフト:55,000円程度
  • ソケットプリザーベーション:33,000円程度

※口腔内の状態や治療内容によって、骨造成やサージカルガイドなどの費用が別途かかる場合があります。

インプラント治療の費用はクリニックによって異なるため、事前に確認しておきましょう。
また、「費用が高くてインプラント治療を受けるのが難しい……」という方は、デンタルローンでの支払いに対応しているクリニックを選ぶのも一つの方法です。

大人乳歯のインプラント治療の流れ

次に、大人乳歯のインプラント治療の基本的な流れを紹介します。

大人乳歯のインプラント治療の流れ

  • 精密検査
  • カウンセリング
  • 治療計画の立案
  • 術前処置
  • 人工歯根の埋入
  • 治癒期間
  • 人工歯の製作・装着
  • メンテナンス

精密検査

まずは、インプラント治療が可能かどうかを確認するために、歯科用CTや口腔内診査などの精密検査を行います。
これらの検査を通して、歯や歯茎、顎の骨などの状態を詳しく確認します。

カウンセリング

精密検査のあとは、その結果をもとにカウンセリングを行います。
インプラント治療の概要やリスク、費用などの説明を受けたうえで、治療に関する不安や疑問があればこのタイミングで解消しましょう。

治療計画の立案

続いて、精密検査とカウンセリングの内容をもとに具体的な治療計画を立てます。
人工歯根を埋め込む位置や本数、治療期間などを明確にし、患者様が納得したうえで実際の施術に移ります。

術前処置

インプラント治療を行うにあたって、虫歯や歯周病がある場合は、これらの治療を先に行わなければなりません。
また、顎の骨が痩せてしまっている場合は、骨造成による補強が必要になることもあります。

こうした術前処置には追加費用がかかるうえ、全体の治療期間が長引く可能性もあるため、事前に処置の有無を確認しておきましょう。

人工歯根の埋入

人工歯根を埋入しても問題ない状態になったら、インプラント治療を行います。

インプラント治療では、局所麻酔を施したうえで歯茎を切開し、顎の骨に穴を開けます。
その後、人工歯根を埋め込んで人工歯の土台を作るという流れが一般的です。

なお、クリニックによっては歯茎を切開せずに人工歯根を埋入する「フラップレス」という施術に対応している場合もあります。

治癒期間

人工歯根を埋入したら、顎の骨と結合して安定するまで治癒期間を設けます。
治癒期間の目安は、上顎の場合は4~6か月、下顎の場合は2~3か月程度です。

治癒期間中は、口腔内の状態や治療部位などに応じて仮歯を使用できる場合があります。
万が一、治癒期間中に痛みや違和感が生じた場合は、クリニックに相談してください。

人工歯の製作・装着

人工歯根と顎の骨が十分に結合し、安定したことが確認できたら、人工歯根に取りつける人工歯を製作します。
その後、人工歯根と人工歯の連結部分である「アバットメント」を装着し、人工歯を取りつけます。

メンテナンス

人工歯を装着したあとは、継続的なメンテナンスが欠かせません。
メンテナンスを怠ってしまうと、インプラントの周囲の組織に炎症が起こる「インプラント周囲炎」のリスクが高まります。

自宅で歯を丁寧に磨くことはもちろん、クリニックに定期的に通って健診を受けましょう。

大人乳歯のインプラント治療に関するよくある質問

最後に、大人乳歯のインプラント治療に関する疑問にお答えします。

大人乳歯のインプラント治療に関するよくある質問

  • 大人乳歯は必ず抜歯する必要がありますか?
  • 顎の骨が痩せていてもインプラント治療を受けられますか?
  • 大人乳歯のインプラント治療は何歳から受けられますか?
  • 大人乳歯のインプラント治療にはどの程度の期間が必要ですか?
  • 大人乳歯のインプラント治療で追加費用がかかることはありますか?

大人乳歯は必ず抜歯する必要がありますか?

大人乳歯があるからといって、必ずしも抜歯する必要はありません。
虫歯や歯周病などがなく、噛み合わせにも問題がなければ、そのまま残すことも可能です。

ただし、「隣り合う歯が傾いてきている」「虫歯や歯周病が進行している」などの問題がみられる場合は、歯科医師と相談のうえで治療を検討しましょう。

顎の骨が痩せていてもインプラント治療を受けられますか?

顎の骨が痩せていても、GBR(骨誘導再生法)やサイナスリフトといった施術を受けることで、インプラント治療を受けられる場合があります。
治療の可否は口腔内の状態や年齢などによって左右されるので、医師にご確認ください。

大人乳歯のインプラント治療は何歳から受けられますか?

具体的に「何歳から」という決まりはありません。

大人乳歯のインプラント治療は、顎の骨の成長が完了してから行う必要があります。
成長途中で人工歯根を埋め込むと、その後の顎の成長によって周囲の歯との位置関係や噛み合わせに影響が出るおそれがあるためです。

顎の骨の成長には個人差があるので、クリニックを受診して治療の可否を判断してもらいましょう。

大人乳歯のインプラント治療にはどの程度の期間が必要ですか?

インプラント治療にかかる期間は、術前処置の有無や、顎の骨・口腔内の状態などによって異なります。
治療を受ける前に、全体の治療計画を必ず確認しておきましょう。

大人乳歯のインプラント治療で追加費用がかかることはありますか?

大人乳歯のインプラント治療では、追加費用がかかることもあります。

たとえば、虫歯や歯周病がある場合は、それらの治療費が追加で発生します。
また、インプラントを埋入するために必要な骨量が不足しており、骨造成が必要と判断された場合は、別途費用がかかります。

「思いのほか費用がかさんでしまった……」と後悔しないよう、トータルの治療費をあらかじめ確認しておくことが大切です。

まとめ:大人乳歯のインプラント治療にかかる費用の目安は、330,000円程度

大人乳歯とは、本来生え替わる時期を過ぎても、大人になって乳歯が残っている状態のことです。
必ずしも治療が必要なわけではありませんが、乳歯や周囲の歯、噛み合わせなどの状態によっては、抜歯後にインプラントや入れ歯、ブリッジなどで失った歯を補う治療が検討されます。

大人乳歯のインプラント治療にかかる費用の目安は、埋入手術とジルコニアクラウンを合わせて330,000円程度です。なお、口腔内の状態や治療内容によっては、骨造成やサージカルガイドなどの費用が別途かかる場合があります。

ただし、実際の費用はクリニックごとに異なるため、事前に確認しておきましょう。

宮園歯科医院では、歯科用CTやマイクロスコープなどの設備を活用し、患者様の口腔内の状態を確認したうえで、安全性に配慮したインプラント治療を行っています。
クレジットカードやデンタルローンでのお支払いにも対応しておりますので、ぜひお気軽にご相談ください。

枚方市の歯医者なら宮園歯科医院
枚方市のインプラントなら宮園歯科医院

監修者情報

院長 宮園 智之 - Tomoyuki Miyazono

枚方市の歯医者「宮園歯科医院」では、患者様に寄り添って症状やお悩みをお聞きし、ご納得いただいたうえで治療を進めることを重視しています。当院が常に心掛けているのは、患者様にとって安心できる歯科治療を行うことです。 こちらでは、当院の診療理念と院長についてご紹介しています。当院での治療をご検討中の方は、まずは当院の歯科治療に対する考え方をご覧ください。当院は、皆様が安心して通える歯科医院を目指して日々力を尽くしています。

経歴

  • 大阪府枚方市出身
  • 2006年 高槻高等学校 卒業
  • 2013年 朝日大学 歯学部 卒業
  • 2014年 朝日大学病院 勤務
  • 2015年 大阪府内医療法人 勤務
  • 2017年 大阪府内医療法人 院長 理事就任
  • 2020年 宮園歯科医院 勤務
  • 2022年 宮園歯科医院 院長就任

所属・学会

  • JIADS エンドコース
  • JIADS 補綴コース
  • JIADS デンチャーコース
  • JIADS ペリオコース
  • JIADS 再生医療コース
  • 大森塾 5期
  • 日本臨床歯周病学会 会員
  • 日本口腔インプラント学会・JACID