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総入れ歯をインプラントに変更できる?それぞれの特徴を解説

総入れ歯を使用しているなかで、「もっとしっかり噛めるようになりたい」「入れ歯がずれたり外れたりするのが気になる」と感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
こうした悩みを解消するうえで、インプラント治療が有効な選択肢になる場合があります。
そこで本記事では、総入れ歯からインプラントに変更する方法を解説します。
それぞれのメリット・デメリットもお伝えしますので、治療法を検討する際の参考にしてください。
目次
総入れ歯とインプラントの違い
総入れ歯とインプラントは、どちらも失った歯を補う方法ですが、人工歯を支える仕組みに大きな違いがあります。
総入れ歯は、片顎の歯をすべて失った場合に使用する取り外し式の義歯です。
歯茎に似た色の義歯床(ぎししょう)と人工歯が一体となっており、歯茎に密着させて使用します。
一方、インプラントは、顎の骨に人工歯根を埋め込み、それを土台として人工歯を装着する治療法です。
人工歯を顎の骨で支えるため、歯茎に密着させて使用する総入れ歯とは、噛む力の伝わり方や安定性が異なります。
総入れ歯からインプラントに変更できる?
総入れ歯を使用している方でも、インプラント治療を受けられる場合があります。
片顎の歯をすべて失っている場合は、複数の人工歯根で人工歯を支える方法や、インプラントを利用して入れ歯を安定させる方法などが選択肢になります。
ただし、インプラント治療が適しているかどうかは、顎の骨の量や状態、全身の健康状態などによって異なります。
まずは歯科医院で検査を受け、ご自身に合った治療法について相談することが大切です。
総入れ歯からインプラントに変更する方法
総入れ歯からインプラントに変更する方法には、大きく分けて固定式の「オールオン4・オールオン6」と、取り外し式の「オーバーデンチャー」の2種類があります。
以下で、それぞれの仕組みと特徴を見ていきましょう。
オールオン4・オールオン6
オールオン4・オールオン6は、4本または6本の人工歯根を顎の骨に埋め込み、片顎全体の歯が連結された人工歯を固定する治療法です。
人工歯をインプラントに固定するため、ずれたり外れたりしにくく、天然歯に近い感覚で使用できます。
なお、これらの治療法では、ご自身で人工歯を取り外すことはできません。
入れ歯のように取り外して洗えないため、毎日の歯磨きにくわえて、フロスや歯間ブラシなどを使用して丁寧にセルフケアをする必要があります。
オーバーデンチャー
オーバーデンチャーは、顎の骨に埋め込んだ人工歯根を支えにして、入れ歯を固定する治療法です。
一般的な総入れ歯は歯茎に吸着させて使用しますが、オーバーデンチャーは人工歯根に入れ歯を固定するため、ずれたり浮いたりしにくいという特徴があります。
この治療で使用する入れ歯は、オールオン4・オールオン6とは異なり、ご自身で取り外せます。
そのため、入れ歯の洗浄やインプラント周囲の清掃を行いやすいという点がメリットです。
なお、使用する人工歯根の本数は、顎の骨や口腔内の状態によって異なります。
オールオン4・オールオン6より少ない本数で治療できる場合は、身体への負担が少なく、治療費を抑えることも期待できます。
総入れ歯のメリット
ここからは、総入れ歯とインプラントのメリット・デメリットを比較していきましょう。
まずは、総入れ歯を選ぶ3つのメリットをお伝えします。
総入れ歯のメリット
- 比較的短期間で装着できる
- 外科手術が不要で身体への負担が少ない
- 保険診療のため費用を抑えられる
比較的短期間で装着できる
総入れ歯のメリットは、インプラントと比べて短期間で装着できることです。
インプラント治療では、顎の骨に人工歯根を埋め込んだあと、骨と結合するまで一定の治癒期間を設けますが、総入れ歯ではこうした期間を必要としません。
ただし、完成した入れ歯は、長期間使用していると変色・変形することがあるため、定期的に作り直しが必要になります。
外科手術が不要で身体への負担が少ない
総入れ歯の製作や装着には、インプラント治療のような外科手術が必要ありません。
インプラント治療では、顎の骨に人工歯根を埋め込む手術を行いますが、総入れ歯は歯茎に密着させて使用します。
そのため、外科手術による身体への負担を避けたい方に適しています。
保険診療のため費用を抑えられる
総入れ歯は、基本的に保険診療で製作できるため、費用を抑えられます。
一般的なレジン(プラスチック)製の総入れ歯は、保険診療の対象です。
一方、金属床のように、使用する素材や構造によっては保険外の費用負担が生じる場合があります。
インプラントは基本的に自由診療となるため、「費用をできるだけ抑えて失った歯を補いたい」とお考えの方にとって、総入れ歯は有力な選択肢になります。
総入れ歯のデメリット
総入れ歯を選ぶデメリットとしては、以下の3つの点が挙げられます。
インプラントとの違いも踏まえながら、それぞれ詳しく見ていきましょう。
総入れ歯のデメリット
- インプラントより噛む力が弱くなりやすい
- ずれたり外れたりすることがある
- 顎の骨が痩せる可能性がある
インプラントより噛む力が弱くなりやすい
総入れ歯は、インプラントと比べて噛む力が弱くなる傾向があります。
そのため、硬い物や噛み切りにくい物を食べにくいと感じることがあります。
食事の際は、食材を小さく切ったり、やわらかく調理したりするなどの工夫が必要になる場合があります。
また、噛みにくさが続く場合は、入れ歯が口腔内の状態に合っているか歯科医院で確認してもらうことも大切です。
ずれたり外れたりすることがある
総入れ歯はインプラントのように固定して使用しないので、食事や会話の際にずれたり、外れたりすることがあります。
生活に支障が出る場合は、入れ歯安定剤を使用したり、歯科医院で調整を受けたりするなどの対応が必要です。
顎の骨が痩せる可能性がある
歯を失うと、噛んだときの刺激が顎の骨に伝わりにくくなり、骨が徐々に痩せていくことがあります。
インプラントは顎の骨に埋め込むため、噛む刺激が骨に伝わりやすい構造です。
一方、総入れ歯は歯茎の上に装着するため、骨に直接刺激を与えることができません。
そのため、総入れ歯を選ぶと、インプラントと比べて顎の骨の吸収が進みやすい場合があります。
顎の骨が痩せると歯茎の形も変化するため、入れ歯が合いにくくなったり、口元の見た目に影響したりすることが考えられます。
インプラントのメリット
インプラントには、総入れ歯と比べて噛みやすく、ずれたり外れたりしにくいといった特徴があります。
以下で3つのメリットをそれぞれ解説します。
インプラントのメリット
- 天然歯に近い感覚で噛める
- ずれたり外れたりしにくい
- 顎の骨が痩せにくい
天然歯に近い感覚で噛みやすい
インプラントを選ぶメリットの一つは、総入れ歯よりも安定した状態で噛みやすいという点です。
顎の骨に埋め込んだ人工歯根が人工歯を支えるため、噛んだときに人工歯が沈み込んだり動いたりしにくく、硬い物や噛み切りにくい物も食べやすくなります。
天然歯とまったく同じ感覚ではありませんが、総入れ歯と比べてしっかりと噛めるため、食事を楽しみやすくなることが期待できます。
ずれたり外れたりしにくい
インプラント治療のなかでも、オールオン4・オールオン6は、顎の骨に埋め込んだ人工歯根に人工歯を固定する治療法です。
総入れ歯のように歯茎への吸着だけで支えるわけではないため、食事や会話の際にずれたり外れたりしにくく、安定した状態で使用できます。
また、オーバーデンチャーも、インプラントを支えとして入れ歯を固定するため、総入れ歯と比べてずれや浮きを抑えやすいという特徴があります。
顎の骨が痩せにくい
先述の通り、インプラントは顎の骨に埋め込まれているため、噛んだときの力が骨に伝わりやすい構造です。
このことから、総入れ歯と比べて、顎の骨の吸収を抑えられる可能性があります。
ただし、インプラントは顎の骨の吸収を完全に防ぐものではないため、長く安定して使用するには定期的なメンテナンスが欠かせません。
インプラントのデメリット
治療を検討する際は、メリットだけでなくデメリットも把握しておくことが大切です。
ここでは、インプラント治療における3つのデメリットを解説します。
インプラントのデメリット
- 総入れ歯と比べて治療期間が長い
- 外科手術を受ける必要がある
- 治療費が高額になる
総入れ歯と比べて治療期間が長い
インプラントは、総入れ歯と比べて治療期間が長い傾向があります。
人工歯根を顎の骨に埋め込んだあと、骨と十分に結合するまで一定の期間を待つ必要があるためです。
治療期間は口腔内や顎の骨の状態、治療内容などによって異なり、手術前に抜歯や骨造成などが必要な場合には、さらに期間がかかることもあります。
そのため、短期間で治療を終えたい方にとってはデメリットに感じることがあるでしょう。
治療に要する期間には個人差があるため、事前に治療の流れやおおよその期間を歯科医師に確認しておくことが大切です。
外科手術を受ける必要がある
インプラント治療では、顎の骨に人工歯根を埋め込むための外科手術が必要です。
手術では局所麻酔を行い、歯茎を切開したり、顎の骨に穴を開けたりするため、治療後に腫れや痛みが生じることがあります。
ただし、術後の痛みは、処方された痛み止めで抑えられることが一般的です。
また、持病がある方や高齢の方などは、全身の健康状態によって手術を受けられない場合もあります。
安全に治療を進めるためには、歯科医師に既往歴や服用している薬などを伝え、十分な診査・診断を受けることが大切です。
治療費が高額になる
インプラントは基本的に自由診療となるため、治療費が高額になりやすいです。
人工歯根や被せ物の費用だけでなく、検査や手術、必要に応じて行う骨造成などの費用がかかる場合もあります。
なお、使用する人工歯根や被せ物の素材、治療する本数、口腔内や顎の骨の状態などによっても費用は異なります。
そのため、治療内容によっては、経済的な負担が大きくなることもあるでしょう。
治療を検討する際は、事前に治療内容と総額の目安を歯科医師に確認し、追加費用の有無についても説明を受けておくことが重要です。
総入れ歯からインプラントへの変更が向いている方の特徴
これまでの内容を踏まえて、以下の特徴に当てはまる方は、総入れ歯からインプラントへの変更が向いている可能性があります。
インプラントが向いている方の特徴
- 総入れ歯のずれや外れやすさを改善したい方
- しっかりと噛める状態を取り戻し、食事を楽しみたい方
- より自然な見た目や噛み心地を求めている方
インプラントを選ぶと、総入れ歯と比べてずれにくいため、安定した噛み心地を得られるでしょう。
また、見た目もより自然に仕上げられることが多く、審美性を求める方に適しています。
ただし、顎の骨や全身の健康状態によっては治療が難しいこともあるため、まずは歯科医院で相談し、ご自身に合った治療法を検討しましょう。
まとめ:総入れ歯の噛みにくさやずれでお悩みならインプラントも選択肢の一つ
現在総入れ歯を使用している方でも、インプラント治療を受けられる場合があります。
具体的には、固定式のオールオン4・オールオン6や、取り外し式のオーバーデンチャーなどの方法があります。
インプラントのメリットは、総入れ歯と比べてしっかりと噛みやすいという点です。
一方で、外科手術が必要になる点や、費用の負担が大きくなりやすい点には注意が必要です。
総入れ歯のずれや噛みにくさでお悩みの方は、宮園歯科医院にご相談ください。
当院では、歯科用CTやマイクロスコープ、レーザー治療器などの設備を導入し、精密さと安全性を重視した治療に努めています。
総入れ歯からインプラントへの変更をご検討中の方には、お口の状態を確認したうえで、患者様一人ひとりに適した治療法をご提案いたします。
院長 宮園 智之 - Tomoyuki Miyazono
枚方市の歯医者「宮園歯科医院」では、患者様に寄り添って症状やお悩みをお聞きし、ご納得いただいたうえで治療を進めることを重視しています。当院が常に心掛けているのは、患者様にとって安心できる歯科治療を行うことです。 こちらでは、当院の診療理念と院長についてご紹介しています。当院での治療をご検討中の方は、まずは当院の歯科治療に対する考え方をご覧ください。当院は、皆様が安心して通える歯科医院を目指して日々力を尽くしています。
経歴
- 大阪府枚方市出身
- 2006年 高槻高等学校 卒業
- 2013年 朝日大学 歯学部 卒業
- 2014年 朝日大学病院 勤務
- 2015年 大阪府内医療法人 勤務
- 2017年 大阪府内医療法人 院長 理事就任
- 2020年 宮園歯科医院 勤務
- 2022年 宮園歯科医院 院長就任
所属・学会
- JIADS エンドコース
- JIADS 補綴コース
- JIADS デンチャーコース
- JIADS ペリオコース
- JIADS 再生医療コース
- 大森塾 5期
- 日本臨床歯周病学会 会員
- 日本口腔インプラント学会・JACID



