【虫歯と歯周病の違い】原因と予防法を徹底解説!

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【虫歯と歯周病の違い】原因と予防法を徹底解説!

公開日 2025.12.22 更新日 2026.01.14

虫歯と歯周病は、多くの人々が直面する口腔内の悩みですが、それぞれ原因や進行の仕方が異なります。
正しい予防と早期発見で健康な歯を守るためにも、虫歯と歯周病の特徴をしっかり理解することが重要です。

本記事では、虫歯と歯周病の違いや予防方法、セルフチェックのポイントについて解説し、健康な歯を維持するための実践的なアドバイスを提供します。
虫歯と歯周病になりやすい人の特徴も解説しますので、これを参考に日常生活に役立つケアを取り入れましょう。

虫歯と歯周病の基礎知識

虫歯と歯周病は、日本人の多くが抱える口腔トラブルです。
それぞれ原因や進行方法、症状が異なり、正しい理解が治療や予防には欠かせません。
虫歯は歯が細菌により溶ける病気で痛みを伴うことが多い一方、歯周病は歯ぐきや骨に炎症を引き起こし、初期段階では自覚症状が少ないことが特徴です。

例えば、甘い物や冷たい物を食べた時にしみる場合は虫歯、歯磨きで歯ぐきから血が出るときは歯周病の可能性があります。
それぞれの特徴と原因について、以下でさらに詳しく解説します。

虫歯の特徴と原因

虫歯は歯の表面や内部が酸によって溶ける病気で、その主な原因は食べ物に含まれる糖分です。
糖分を摂取すると、口内の細菌が酸を作り、歯を溶かし始めます。
甘いものが好きな人や間食が多い人、歯磨きが不十分な人は虫歯のリスクが高くなります。

また、唾液の分泌が少ない人も注意が必要です。
唾液には歯を守る働きがあるため、乾燥しやすい口内では虫歯になりやすいわけです。
虫歯は進行すると痛みやしみる感覚が現れるため、早期のケアが重要です。

歯周病の特徴と原因

歯周病は日本人の成人に多くみられ、歯ぐきや骨が炎症を起こし、進行すると最終的に骨が壊れてしまう病気です。
最も特徴的なのは、初期段階では自覚症状がほとんどないことです。
そのため、気づかないうちに進行していることが多いとされています。

主な原因は歯にたまった歯垢(プラーク)で、これが歯ぐきに炎症を引き起こし、骨を溶かします。
そのほか、リスク因子としては喫煙や糖尿病、生活習慣、ストレスなども挙げられます。

虫歯と歯周病の違いを理解しよう

虫歯と歯周病の違いを理解することは、口腔トラブルの予防において非常に重要です。
どちらも歯を失う原因になりますが、発症のメカニズムや症状、治療法が異なります。
例えば、虫歯は歯そのものが溶けていきますが、歯周病は歯ぐきや骨に炎症が生じ、痛みは出にくいのが一般的です。

両者の違いを理解したうえで、適切なタイミングで歯科医院を受診することで、早期発見・治療につなげることができます。
以下で、症状や治療法の違いについて詳しく説明します。

症状の違いと痛みの有無

虫歯と歯周病には、症状に大きな違いがあります。
虫歯は進行すると歯が溶けてしまうため、痛みが出るケースが少なくありません。
特に甘いものや冷たいものがしみて、激しい痛みを感じることがあります。

一方、歯周病は初期段階では痛みが少なく、気づかぬうちに進行している場合も多くみられます。
進行すると歯ぐきから血が出たり、口臭が強くなったりするのが特徴で、最悪の場合、歯がぐらついて抜けてしまうこともあります。

虫歯は痛みが目立ち、歯周病は痛みが少なく、気づきにくいことが大きな違いです。

発生箇所と原因菌の違い

虫歯と歯周病の違いとしては、発生場所と原因菌も挙げられます。
虫歯は主に歯の表面や内部で進行し、ミュータンス菌が原因菌とされています。
この菌が糖分を分解して酸を作り、歯を溶かすことで虫歯が進行するのです。

対して、歯周病は歯ぐきや骨を支える組織で進行し、ポルフィロモナス・ジンジバリスなどの歯周病菌が関与します。
虫歯は歯に直接影響を与えますが、歯周病は歯ぐきや骨を徐々に壊していくという点が両者での違いとなります。

それぞれの発生場所や原因菌を理解しておくと、効果的な予防や対処が可能になるでしょう。

治療法の違い

虫歯と歯周病の治療法は大きく異なります。

軽度の虫歯の場合は、フッ素の塗布や清掃で進行を抑制できる可能性もあります。
一方、進行している場合は削って詰め物やかぶせ物、必要に応じて神経処置で治療を行うのが一般的です。

歯周病の治療の場合は、歯石や歯垢を取り除き、炎症を抑えることが中心です。
重度の歯周病では、歯ぐきの手術や薬を使った治療が行われることもあります。

このように虫歯と歯周病のそれぞれにあった治療法は異なるため、違いを理解したうえで該当する症状がみられる場合は早期に歯科医院を受診することが大切です。

虫歯・歯周病のセルフチェック方法

虫歯や歯周病は、早期発見することで適切な予防策を講じることができます。
いずれの場合も初期段階では症状に気がつかず、治療を受ける際には進行してしまっていることも珍しくないため、定期的にセルフチェックを行って状態を確認しましょう。

虫歯は歯の黒ずみや穴、しみる感覚、痛みが、歯周病は歯ぐきの腫れや出血、口臭などがサインとなります。
日頃から自分の口内の状態を確認することで、早期の対処が可能になり、歯を守ることにもつながります。

以下で、虫歯と歯周病のチェック方法を詳しく見ていきましょう。

虫歯のセルフチェックポイント

虫歯を早期に発見するためには、歯がしみる、黒い点や小さな穴ができている、噛んだ時に痛みがあるなどの症状に気づくことが大切です。
特に、甘いものや冷たいものを食べるときに歯がしみる場合は、虫歯の初期症状かもしれません。
歯と歯の間に食べ物が詰まりやすくなったり、歯ぐきが腫れていたりしている場合も要注意です。

歯の表面に黒ずみや小さな穴がないかを鏡で確認し、違和感を覚えた場合は早めに歯科医院を受診することが、虫歯の進行を防ぐためのポイントです。

歯周病のセルフチェックポイント

歯周病のチェックでは、歯ぐきの状態に注意を払いましょう。
歯ぐきが赤く腫れている、または出血している場合は歯周病の可能性があります。
特に、歯磨き時に血が出ることが日常化しているのであれば、歯周病の初期段階が疑われます。

さらに、朝起きた時に口の中がネバネバしていたり、口臭が気になったりしている場合、歯周病が進行しているサインです。
歯ぐきが下がってきた場合や、歯が長く見えるようになった場合も歯周病が進行している可能性があるため、早めに歯科医院で相談することが重要です。

虫歯と歯周病を放置するリスク

虫歯と歯周病は初期段階であれば負担が少ない一方、放置すると痛みや腫れが強まり、治療も長引きやすくなります。
いずれも放置するとさまざまなリスクがあるため、自己判断での放置はせず、異変に気づいたら早めに受診しましょう。

虫歯を放置するリスク

虫歯を放置すると、表面の小さな変色でも内部で進行し、冷たい物がしみる段階からズキズキした痛みへ変わることがあります。
さらに、神経まで達すると薬が効きにくい強い痛みや腫れを伴うこともあり、根幹治療が必要になります。
痛みや腫れが強い場合は、食事や睡眠に支障が出ることも珍しくありません。

虫歯が進行すると詰め物や根管治療など治療が複雑になることがあり、結果として通院回数が増える場合があります。
状態によっては抜歯に至る可能性もあるため、痛みが軽くても早めに受診し、削る範囲を抑えましょう。

歯周病を放っておくリスク

歯周病を放っておくと、歯ぐきの炎症が続いて歯周ポケットが深くなり、出血や口臭が強まる可能性があります。

初期は痛みが少なく気づきにくい一方で、歯石や細菌がたまったままだと腫れや膿が出る場合も少なくありません。
さらに歯を支える骨が少しずつ減るため、歯ぐきが下がって歯が長く見えたり、噛むと違和感が出たり、歯がぐらついたりすることがあります。
進行すると歯が残せない場合もあるので、違和感があれば検診とクリーニングで早めに整えましょう。

虫歯と歯周病になりやすい人の特徴

虫歯と歯周病は原因が異なるため、なりやすい人の傾向も少し変わります。
自分の生活や口内環境を照らし合わせると、予防で優先すべきポイントも見えやすくなるため、それぞれ「どのような人がなりやすいのか」は把握しておきたいところです。

以下では、虫歯と歯周病になりやすい人の特徴を、それぞれの場合と両方になりやすい場合の3つに分けて解説していきます。
気になる項目が多い場合は、早めに歯科医院で相談しましょう。

虫歯になりやすい人

虫歯になりやすいのは、甘い物の摂取や間食の機会が多く、口の中が酸性の時間が長くなりやすい人です。
さらに歯磨きの回数が少ない、就寝前のケアが不十分、フッ素を取り入れていない場合もリスクが上がります。
また唾液が少ない、口呼吸が多い、薬の影響で口内が乾きやすい人も虫歯のリスクが高いと考えられているため、注意してください。

虫歯を防ぐには、詰め物の周りや歯と歯の間に磨き残しが発生しないよう、歯ブラシとフロスや歯間ブラシを組みあわせて汚れを除去すると安心です。

歯周病になりやすい人

歯周病になりやすいのは、歯と歯ぐきの境目に歯垢がたまりやすく、炎症が起きても気づきにくい人です。
例えば歯磨きで出血しやすいのに放置している、歯石がつきやすい、口臭やねばつきが気になる場合は要注意です。

さらに喫煙習慣があると血流が悪くなり、歯ぐきの回復が遅れやすいとされています。
加えて糖尿病をはじめとする全身状態の影響を受けることもあるため、定期的な検診とクリーニングで早期に整えることが大切です。

関連記事:【歯周病なりやすい人】特徴と予防法を徹底解説!

虫歯と歯周病の両方になりやすい人

虫歯と歯周病の両方になりやすいのは、磨き残しが出やすい生活習慣に加えて、唾液の少なさや食習慣の乱れが重なっている人です。
例えば、歯間ケアをしていない場合や、定期検診を受けていない場合はリスクが高まりやすくなります。

そこでフッ素を活用したり、歯間清掃を習慣化したりと日頃のケアを見直すと同時に、定期的な歯科検診を受けて健康な歯を維持できるように管理すると再発予防につながります。

虫歯と歯周病を予防するための方法

虫歯と歯周病を予防するためには、日常的なケアと生活習慣の見直しが必要です。
虫歯は歯が溶けて穴があく病気、歯周病は歯ぐきや骨を破壊する病気で、どちらも進行すると健康に大きな影響を与えるため、予防が非常に重要です。

虫歯と歯周病では原因や進行の仕方が異なるため、それぞれに適した予防法も変わってきます。
しかしいずれの場合も、日々のケアや歯科検診、食生活の見直しを実践することで効果的に予防できるでしょう。

以下では、虫歯と歯周病の具体的な予防法を解説します。

フッ素入りの歯磨き粉を使用する

虫歯を防ぎたいのであれば、フッ素入りの歯磨き粉の使用が非常に効果的です。
フッ素は歯の表面を強化し、虫歯菌が出す酸に対抗できる歯を作り出すためです。
多くの市販の歯磨き粉にはフッ素が含まれており、毎日の歯磨きで簡単に取り入れられます。
「フッ素は体に悪いのでは?」と心配する方もいますが、適切な量を使えば安全で効果的です。
歯磨き後には軽くすすぎ、フッ素を少し口内に残すことをおすすめします。

一方、歯周病を予防する場合には、適切なブラッシングや歯間清掃、定期的な歯石除去など、プラークコントロールを重視することが大切です。

正しい歯磨きの実践

正しい歯磨きは、虫歯や歯周病を予防する基本中の基本です。
歯ブラシは柔らかめの毛先が広がらないものを選び、歯と歯ぐきの境目を45度の角度で小刻みに動かして磨きます。
力を入れすぎると歯ぐきを傷つける可能性があるため、優しく磨くことが大切です。
歯ブラシだけでは届かない歯と歯の間は、歯間ブラシやデンタルフロスを使って清潔に保ちましょう。

また、歯磨きは最低でも2〜3分かけて、歯全体を丁寧に磨くことを習慣にしてください。

定期的な歯科検診の重要性

定期的な歯科検診は虫歯や歯周病を早期に発見し、進行を防ぐために欠かせません。
痛みや違和感がなくても、検診を受けることで隠れた問題を見つけることができます。

歯科医院では歯や歯ぐきの状態を詳細にチェックし、必要に応じてクリーニングやフッ素塗布を行います。
また、普段の歯磨きだけでは取りきれない歯石や汚れも除去できるため、口内の健康を保つためにも定期的な受診は重要です。
検診を受けることで将来的な治療費を抑え、健康な歯を維持できます。

関連記事:お口のためにケアしたい歯石取りの特徴と治療に必要な通院回数

生活習慣の改善と見直し

歯や歯周病を予防するためには、生活習慣の見直しも重要です。
甘いお菓子やジュースを頻繁に摂取することは虫歯のリスクを高めるため、食後は早めに歯を磨くことを心がけましょう。
また、喫煙は歯ぐきの血行を悪化させて歯周病を進行させる原因にもなりかねないため、禁煙をすることも意識しておきたいところです。

さらに、ストレスや睡眠不足は口内環境に影響を与える可能性も否定できませんので、規則正しい生活を送ることが不可欠です。

まとめ:虫歯と歯周病の違いを知り健康な歯を守ろう

虫歯と歯周病の違いとしては、原因や症状、進行の仕方が挙げられます。

虫歯は糖分を摂取することで進行しやすく、歯そのものを直接攻撃します。
進行すると甘いものや冷たいものがしみたり、痛みが出たりする点が特徴です。

一方、歯周病は歯ぐきや骨を徐々に侵食するため、初期症状に気づきにくい傾向にあります。
歯ぐきの腫れや出血、口臭、進行に伴って痛みが生じることもあり、喫煙習慣がある場合や全身状態に問題がある場合はその影響を受けかねません。
いずれの場合も、早期発見・治療が重要です。

また、虫歯と歯周病それぞれの病気に対する予防策として、正しい歯磨きや定期的な歯科検診が効果的です。
日々のケアを見直し、早期発見と適切な対策を行って長期的に健康な歯を守りましょう。

 

監修者情報

院長 宮園 智之 - Tomoyuki Miyazono

枚方市の歯医者「宮園歯科医院」では、患者様に寄り添って症状やお悩みをお聞きし、ご納得いただいたうえで治療を進めることを重視しています。当院が常に心掛けているのは、患者様にとって安心できる歯科治療を行うことです。 こちらでは、当院の診療理念と院長についてご紹介しています。当院での治療をご検討中の方は、まずは当院の歯科治療に対する考え方をご覧ください。当院は、皆様が安心して通える歯科医院を目指して日々力を尽くしています。

経歴

  • 大阪府枚方市出身
  • 2006年 高槻高等学校 卒業
  • 2013年 朝日大学 歯学部 卒業
  • 2014年 朝日大学病院 勤務
  • 2015年 大阪府内医療法人 勤務
  • 2017年 大阪府内医療法人 院長 理事就任
  • 2020年 宮園歯科医院 勤務
  • 2022年 宮園歯科医院 院長就任

所属・学会

  • JIADS エンドコース
  • JIADS 補綴コース
  • JIADS デンチャーコース
  • JIADS ペリオコース
  • JIADS 再生医療コース
  • 大森塾 5期
  • 日本臨床歯周病学会 会員
  • 日本口腔インプラント学会・JACID