【歯周病と口臭】今すぐ試せる簡単セルフチェック法

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【歯周病と口臭】今すぐ試せる簡単セルフチェック法

公開日 2025.12.22 更新日 2026.01.14

歯周病と口臭は密接に関わっており、歯周病が進行すると口臭が悪化することがあります。
歯周病の進行に伴い、歯ぐきの炎症や出血が起き、歯周ポケットが深くなることで細菌が増殖します。
こうした細菌がにおいを発生させ、口臭が強くなるのです。

この記事では、歯周病と口臭の関係を理解し、口臭を予防するための方法を紹介します。
自分で口臭チェックを行う方法もあわせて紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。

歯周病とはどんな病気?

歯周病は、歯ぐきや骨が細菌に感染して炎症を起こす病気です。
初期段階では、歯ぐきが赤く腫れたり、歯を磨く際に血が出たりすることがありますが、進行すると歯がグラグラしてくる、においが気になるといったケースも少なくありません。
最悪の場合、歯が抜け落ちてしまうこともあります。

発症する原因は歯垢に含まれる細菌で、これが歯ぐきに炎症を引き起こし、歯を支える骨を溶かします。
初期段階では自覚症状が少ないため、少しでも違和感を覚えたらすぐに歯科医院を受診するとともに、日頃からケアを徹底することが大切です。

関連記事:【歯周病なりやすい人】特徴と予防法を徹底解説!

歯周病と口臭の関係について理解しよう

歯周病と口臭の関連は深く、歯周病が進行することで口臭も強くなるとされています。
歯周病が進行すると、歯ぐきの炎症や出血が起きたり、歯周ポケットの深さが増したりして、細菌が繁殖しやすくなります。
これらの細菌が汚れを分解する過程でガスが発生し、それが強い口臭の原因になります。
実際に、口臭が気になる場合は歯周病が原因であるケースも多いので、早期に対応する必要があります。

歯周病が引き起こす口臭のメカニズム

前述の通り、歯周病が進行すると歯ぐきの奥に細菌が増え、歯周ポケットが深くなることがほとんどです。
この部分は歯ブラシが届かず、細菌がたまりやすい状態になってしまいます。
次第に、細菌は歯垢や食べかすを分解してガスを生成し、これがにおいの元となります。
歯周病の進行に伴って出血や膿、壊死組織などがある場合は、においが強くなる可能性もあるのです。

歯周病菌が発生させるガスとは

歯周病菌が生成するガスは、強い口臭の原因です。
細菌が食べかすや歯垢を分解することで、硫化水素やメチルメルカプタンなどのにおい成分を含む、「揮発性硫黄化合物」というガスを発生させます。
このガスは非常に強いにおいを放ち、周囲に不快感を与えることがあります。
口臭が気になる方は、歯周病菌の影響を疑い、早期にケアをすることが重要です。

歯周病による口臭はどんなにおいがする?

歯周病の口臭は、腐った卵や玉ねぎのような硫黄臭、ドブのようなにおいと表現されることが多くみられます。
歯ぐきの出血や膿が混じると、生臭さが強まるケースも珍しくありません。
そのため、セルフチェックでにおいを確かめ、口臭が続く場合は歯科医院で原因を特定することをおすすめします。

歯周病以外にもある口臭の原因

口臭の原因は歯周病に限らず、他にもさまざまな要因があります。

歯周病は確かに主要な原因ですが、詰め物や被せ物の不具合、入れ歯の手入れ不足、生活習慣の乱れ、口呼吸なども大きな要因です。
これらの原因を無視したまま歯周病ケアをしても、口臭は改善されないことがあります。
口臭を改善するには、原因を特定し、幅広い対策を取ることが大切です。

以下では、歯周病以外の口臭の原因を解説していきます。

合わない詰め物や被せ物を使用している

不適合な詰め物や被せ物は隙間ができやすく、そこに食べかすや細菌がたまって、歯周病が進行しやすくなり、結果として口臭が発生することがあります。
特に口の中がネバつくと感じる方は、詰め物や被せ物がズレているのかもしれません。

定期的に歯科医院で確認してもらい、調整や作り直しを行うことで、口臭の予防につながります。

入れ歯や義歯のお手入れが不足している

入れ歯や義歯の手入れ不足が口臭の原因になることがよくあります。
食べかすや細菌が歯に残ると、それが腐敗してにおいを発生させてしまうのです。
こうしたリスクを回避するため、入れ歯専用の洗浄剤で毎晩きちんと洗い、金具部分の汚れにも注意しましょう。
お手入れをきちんと続けることで、口臭を予防できます。

生活習慣がトリガーとなっている

唾液の分泌量が低下するような生活習慣は口臭のリスクを高めるとされています。
たとえば、喫煙や過度な飲酒、食事の偏り、ダイエットなどが挙げられます。
唾液の分泌が減少すると、細菌が増殖しやすくなるため口臭が強くなるわけです。

また、にんにくやネギなどのにおいが強い食べ物も口臭の原因となります。

口臭が気になる場合は、生活習慣を見直し、禁煙や禁酒、規則正しい食事などを心がけて対策しましょう。

口呼吸をしている

口呼吸をしていると口腔内が乾燥し、唾液が減少して細菌が増えやすくなります。
これにより、口臭や歯周病のリスクが高まります。

特に、寝ている間に口が開いてしまうことに悩んでいる場合は、鼻呼吸を心がけるほか、加湿器を使って乾燥を防ぐのがおすすめです。
口呼吸の改善は、口臭や歯周病を防ぐために重要です。

ストレスが溜まっている

ストレスが溜まると自律神経の影響で唾液が減りやすくなり、口の中が乾いて細菌が増えるため、口臭が強まることがあります。
また、ストレスで食いしばりが増えると歯や歯ぐきに負担がかかりますし、歯周病がある場合は症状が悪化しやすく、におい以外にも気になる点が出てくる可能性もあります。
そのため、気になる症状があるときは歯科医院で相談しましょう。

ストレスを溜めないよう、日頃から十分な睡眠時間を確保したり、入浴や軽い運動で緊張をほぐしたりすることが重要です。
そして歯磨きに加えてフロスも続けながらケアをし、口臭が長引くときは歯科医院で相談してください。

親知らずが埋まっている

親知らずが埋まっていると、歯ぐきが被さった隙間に汚れが溜まりやすく、磨き残しから細菌が増えて口臭の原因になることがあります。
さらに炎症が起きると歯ぐきが腫れたり膿が出たりして、歯周病に似た症状が強まり、においも悪化しやすいと考えられています。
違和感や歯に痛みがある場合は、早めに歯科医院で状態を確認し、必要に応じてクリーニングや治療を受けましょう。

口臭のセルフチェック方法を試してみよう

口臭が気になる方は、自分で口臭をチェックする方法を知り、試してみることをおすすめします。
口臭が周囲に不快感を与えることもあるためです。
早期にセルフチェックを行い、問題に気づくことで口腔トラブルを未然に防げます。

口臭をセルフチェックできる可能性のある方法としては、コップや袋を使う方法や唾液のにおいチェック、市販の口臭チェッカーなどが挙げられます。
以下で、一つずつ見ていきましょう。

コップや袋を使ってチェック

自分の口臭は、コップや袋を使うことで確認できる可能性があります。
自宅で手軽に試すことができる方法ですが、必ずしも正確に確かめられるものではない点は押さえておきましょう。

まずは透明なコップやビニール袋に息を吐き、その空気をゆっくり嗅ぐと自分の口臭を確認できます。
この方法は、他人に確認してもらうことに抵抗がある方におすすめです。

ただし、コップや袋にこもった空気は実際よりも強く感じることがあるため、目安として活用し、不安になりすぎないようにしてください。

乾いた唾液のにおいを確認する

乾いた唾液のにおいをチェックする方法も、口臭を確かめる方法の一つとして挙げられます。

清潔なティッシュで舌を軽く拭い、その部分が乾くのを待ちます。
その後、ティッシュのにおいを嗅ぐと普段自分では気づきにくい口臭がわかる可能性があり、特に朝や空腹時に試すと、普段より強い口臭が確認できることも珍しくありません。

なお、この方法はあくまでも補助的・経験的なものであり、正確性の高いチェック方法ではない点は把握しておいてください。
信頼性の高い方法を求めるのであれば、口臭チェッカーを活用したり、細菌検査を受けたりするのがおすすめです。

口臭チェッカーの活用法

口臭チェッカーは、数値で自分の口臭を確認できる便利なアイテムです。
息を吹きかけることで、においの強さを測定でき、他人に頼ることなくチェックできます。
ただし、測定する際は食後や朝起きた直後を避け、安定した状態で測ることがポイントです。
定期的にチェックを行い、必要な対策を取ることが口臭改善に役立ちます。

細菌検査を受ける

口臭の有無をきちんと調べたいときには、菌の種類や量を調べる細菌検査も選択肢の一つです。
検査では、PCRなどで代表的な菌の有無や多さを確認できるため、治療の優先順位を決めやすくなり、セルフケアで見直すべきポイントも整理できます。
治療前後で数値を比べると治療反応の参考になりますが、口臭の原因特定はVSC測定や診察結果とあわせて判断することとなります。

ただし検査だけで原因が確定するわけではないので、口臭に関して気になる点がある場合は、歯周ポケット測定やクリーニングと併せて歯科医院で相談しましょう。

なぜ口臭に気づきにくいのか?

「自分では口臭に気がつかなかった」という経験をした方も、なかにはいるのではないでしょうか。
このように、自分では口臭に気づきにくい理由は嗅覚が慣れてしまうためです。

口臭は、時間帯や体調、食事内容によっても変化するため、朝起きた直後や空腹時に強くなることがあります。
また、他人は指摘しにくいため、自分では気づかずに口臭を放っているケースも少なくありません。
自分の口臭を正確に把握するためには、定期的なセルフチェックや第三者の意見を参考にすることが重要です。

歯周病の口臭は歯磨きしても消えない?

歯周病が原因の口臭は、表面を歯磨きしただけでは一時的に軽くなっても、完全に消えないことがあります。
なぜなら歯周ポケットの奥に細菌や汚れが残りやすく、そこで発生したにおいが続くことがあるからです。
そこで歯間ブラシやフロスを併用しつつ、改善しない場合は歯科医院で歯石除去やポケットの清掃を受けると安心です。

歯周病による口臭の予防と治療法

歯周病による口臭を防ぐためには、毎日のセルフケアと専門的な治療が重要です。
歯周病が進行すると口臭が強くなることがあるため、早期の対策が欠かせません。

口臭の予防には、歯垢や歯石の除去、また、歯間ブラシやデンタルフロスを使った清掃を徹底し、定期的な歯科クリーニングを受けることが大切です。
日頃から自分で取り組めるケアに加えて、歯科医師による専門的なアプローチで口臭の悩みから解放されましょう。

以下では、そんな予防と治療法を詳しく見ていきます。

毎日の歯磨きで歯垢を除去

口臭を歯磨きだけで消すことは難しいものの、悪化するリスクを防ぐためには、毎日の歯磨きが基本です。
歯垢(プラーク)は、歯の表面に付着する細菌を主体としたバイオフィルムで、放置すると歯ぐきの炎症や歯周病の原因になります。
これにより、口臭が気になる状態になるとも考えられます。

口臭を防ぐためにも歯と歯ぐきの境目や奥歯など、歯ブラシが届きにくい部分を丁寧に磨くことを心がけましょう。
1日2回以上、朝と夜にしっかり歯磨きをすることで、歯垢の蓄積を防ぎ、口臭予防につながります。

歯間ブラシやデンタルフロスの活用

歯間ブラシやデンタルフロスを使うことで、歯と歯の間に残った汚れを効果的に除去できます。
歯ブラシだけでは届かない部分には細菌がたまりやすく、これが口臭を引き起こす原因となります。

その点、歯間ブラシは広い隙間に、デンタルフロスは狭い隙間に使い分けることで、より清潔な状態を保てますし、毎日のケアに取り入れれば、歯周病や口臭の予防も可能です。

薬効成分入りの歯磨き粉・洗口液を使用

薬効成分入りの歯磨き粉や洗口液は、歯周病による口臭予防に効果があると考えられています。

これらの製品には、歯周病菌を減らす成分や歯ぐきの炎症を抑える成分、たとえば塩化セチルピリジニウムやトリクロサン、グリチルリチン酸ジカリウムなどが含まれています。
毎日のケアに加えて取り入れることで、口臭にも効果を発揮するかもしれません。
どれを選べばよいかがわからないときには、歯科医院ですすめられるタイプを選ぶと安心です。

定期的な歯のクリーニングを受ける

歯科医院での定期的な歯のクリーニングは、口臭や歯周病の予防に欠かせません。
毎日の歯磨きでは落としきれない歯石や細菌は、歯周病の原因となって口臭にもつながります。

歯科医院でクリーニングを受けることで、歯と歯ぐきの間に残った汚れをしっかり除去できます。
また、歯科衛生士によるチェックを受ければ、歯周病の早期発見も可能です。
健康な口内環境を保つためにも、定期的なクリーニングを推奨します。

関連記事:お口のためにケアしたい歯石取りの特徴と治療に必要な通院回数

専門的な歯周病治療を受ける

歯周病による口臭を根本的に改善するには、専門的な治療が必要です。
歯周病は、歯と歯ぐきの間にたまった細菌が原因で、セルフケアだけでは完全に防ぐことはできません。

歯科医院では、専用の器具で歯石や細菌を徹底的に除去し、歯ぐきの状態に応じて適切な治療を行います。
専門的な治療を受けることで、歯周病の進行を防ぎ、口臭の予防も期待できます。

生活習慣を見直す

口臭は歯科医院に相談するほか、日頃から意識的に規則正しい生活を送ることでも予防につながり、さらには再発しにくくなると考えられています。

まず睡眠不足や口呼吸が続くと唾液が減って乾きやすいので、口呼吸の改善や水分補給、室内の乾燥対策を意識しましょう。
さらに喫煙や飲酒は、口が乾きやすく、歯周病の原因としても示唆されているため、禁煙を検討するとともに、飲酒量を見直すと安心です。
そして間食や甘い飲料のだらだら摂取を避け、食事の回数と時間を整えて水分補給を増やし、フロス習慣と歯科医院での定期管理をあわせて続けてください。

まとめ:歯周病と口臭のセルフチェックで健康な毎日へ

歯周病が進行すると、歯ぐきの炎症や出血が起きたり、歯周ポケットの深さが増したりして、細菌が繁殖しやすくなります。
これらの細菌が分解を進めることによって強いにおいが発生し、結果として口臭を悪化させるのです。

歯周病や口臭を予防するためには、毎日のセルフチェックが欠かせません。
自宅でもできる簡易的な方法や病院での検査などで口臭を確認することで、歯周病の進行を早期に察知でき、口臭へのアプローチも開始できます。
また、薬効成分入りの歯磨き粉や洗口液を毎日のケアにプラスする、定期的な歯のクリーニングを受けることで、歯周病と口臭の予防が見込めます。

さらに、歯科医院での専門的な治療を受けることで、根本的な口臭改善が可能です。
早期発見と対策で、健康な毎日を手に入れましょう。

 

監修者情報

院長 宮園 智之 - Tomoyuki Miyazono

枚方市の歯医者「宮園歯科医院」では、患者様に寄り添って症状やお悩みをお聞きし、ご納得いただいたうえで治療を進めることを重視しています。当院が常に心掛けているのは、患者様にとって安心できる歯科治療を行うことです。 こちらでは、当院の診療理念と院長についてご紹介しています。当院での治療をご検討中の方は、まずは当院の歯科治療に対する考え方をご覧ください。当院は、皆様が安心して通える歯科医院を目指して日々力を尽くしています。

経歴

  • 大阪府枚方市出身
  • 2006年 高槻高等学校 卒業
  • 2013年 朝日大学 歯学部 卒業
  • 2014年 朝日大学病院 勤務
  • 2015年 大阪府内医療法人 勤務
  • 2017年 大阪府内医療法人 院長 理事就任
  • 2020年 宮園歯科医院 勤務
  • 2022年 宮園歯科医院 院長就任

所属・学会

  • JIADS エンドコース
  • JIADS 補綴コース
  • JIADS デンチャーコース
  • JIADS ペリオコース
  • JIADS 再生医療コース
  • 大森塾 5期
  • 日本臨床歯周病学会 会員
  • 日本口腔インプラント学会・JACID